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校舎からのお知らせ

2023年 1月 14日 ★☆★【リーディング】大学入学共通テスト 解答速報

【解答速報】


【全体概観】

大問数は変化なし。設問数は2問、マーク数は1つ増加。大問の配点も昨年と同じ。

出題形式は昨年と同じ。大問6題からなる構成で、配点にも変化はなかった。設問数は2問増加し、マーク数は1つ増加した。
 出題内容は、学校のプリント、サマーキャンプに関するウェブサイト、クラブのニュースレター、室内レクリエーションの準備に関するブログ記事など身近な話題を扱った英文から、人がものを集めることやクマムシに関する記事といった説明的文章まで多様な題材であった。ほぼすべての大問で図表が使用されており、複数の情報源から概要・要点を把握する力が求められた。
 英文の語数は、第1問~第3問はそれぞれ約160語~350語となっている。第4問は約600語、第5問は約700語、第6問Aは約640語、第6問Bは約760語であった。試験全体の総語数は昨年より少し増加し、約6000語であった。


【設問別分析】

【第1問】A プリントの読み取り B ウェブサイトの読み取り
  Aは午後のアクティビティについて書かれた学校のプリントから、必要な情報を探し出したり、2つのアクティビティに共通する情報を読み取ったりする問題。Bはサマーキャンプについてのウェブサイトから、設問で与えられた条件をもとに必要な情報を探し出す問題。Aは160語、Bは280語程度の英文からの出題であり、昨年より総語数が増加した。

【第2問】A ウェブサイトの読み取り B レポート文の読み取り
 Aは、最新式の靴のウェブ広告を読み取り、商品の情報や顧客のコメントについて正しい選択肢を選ぶ問題。Bは効率的に時間を使うことについてプロジェクトのレポート文を読み、英文で言及されている事実を含む選択肢を選んだり、プロジェクト参加者の意見について正しい選択肢を選んだりする問題。A・Bいずれも300語程度の英文からの出題。A・Bともに、英文中に記載された複数の情報を客観的に判断し区別するなど、英文理解はもとより、英文を理解したうえでの思考力・判断力によって差がつく問題となっている。

【第3問】A ニュースレターの読み取り B ブログ記事の読み取り
 Aはキャンプの準備に関して書かれたクラブのニュースレターからアドバイスを読み取って、最適な選択肢を判断する問題。本文の内容をもとに、最適なイラストを選択する問題が出題された。本文とイラストの両方から情報を掴むことが必要である。Bは室内レクリエーションの準備に関するブログ記事を読み、出来事を時系列に沿って整理したり、本文の概要を把握したうえで最適な選択肢を判断したりする問題。Aは220語、Bは330語程度の英文からの出題。

【第4問】複数の記事の読み取り
 文脈学習についての記事と反復学習についての記事を読んで、その趣旨を読み取る問題。いずれの記事も表やグラフを掲載しており、2つの記事の主張する内容の相違点や一致点を把握した上で取り組む問題が出題された。英文の総語数は約600語程度であった。

【第5問】随筆文の読み取り
 
ディスカッションの題材として、あるイギリス人高校生によって書かれたエッセイ風の文章を読み、要約ノートに沿って情報を整理する問題。昨年同様、出来事を時系列で並び替える問題が出題された。本文も基本的には時系列で書かれているが、文章前半部分で時系列が前後する部分があるため、出来事の順を正しく追うことが大切である。語数は650語程度。ノートが本文を要約したもののため、内容把握の助けになる。空所に入れるべき細かい情報を拾いつつ、概要や本文の構成など大まかな情報を掴む必要がある。


【第6問】A 説明的文章の読み取り B 説明的文章の読み取り
  論理的な文章を読み、その要点を把握・整理する問題。Aは人が物を集めることについての記事を読み、概要のまとめノートを、空所(5箇所)に適するものを選んで完成させる問題。Bはクマムシについての文章を読み、プレゼンテーション用スライドを、空所(5箇所)に適するものを選んで完成させる問題。スライドには、クマムシの体の構造を示す図が含まれる。英文はAが640語、Bが760語程度。文章の論理展開を把握し、文章の全体像を理解して要約する力が問われている。


【新高3生へ】

大学入学共通テスト(以下共通テスト)のリーディングは、長文読解が中心となります。文法・語法などの知識を直接問う問題は出題されていませんが、だからといって文法や語彙の重要性が低くなったわけではありません。それらの知識を前提として、与えられた英文・イラスト・写真・グラフなどから必要な情報を読み取って正しい選択肢を判断する能力が必要となります。また、短時間で多くの情報を処理する能力も必要になります。

【今後の学習方針】
 対策として必要なことは、まず文法や語彙の知識を身につけ盤石なものにすること。次に、四技能を使いながらたくさんの英文に触れ、その知識を「正しく」「迅速に」活用する練習をすること。これにより、文法・語彙ともに本質的に理解できるようになっていきます。遅くとも高3の1学期までには英検2級レベルの語彙や英文法を一通りインプットしましょう。既にインプットし終えた人は二巡三巡と繰り返しながらアウトプット(実践演習)をおこない、理解力を高めていきましょう。

【学習法アドバイス】
 文法や語彙の学習の際には、その品詞や意味を確認するだけでなく、例文を使用し、音読しながら覚えていくことが有効です。これにより、正しい意味や用法パターンが身につき、記憶にも残りやすくなります。また、似たような意味を持つほかの語彙も積極的に覚えましょう。英文では繰り返し同じ語彙を使用することが避けられるので、言い換え表現を身につけることで英文を読むスピードが上がり、設問で正しい選択肢を選ぶ際にも有効となります。文法や語彙の学習は、それが習慣化されるくらい必ず毎日継続してください。朝の起床後は音読学習、夜の就寝前は知識の確認をする、など1日のうちに複数回学習の時間を確保することで知識が定着しやすくなります。受験直前までこの習慣を続けることが重要です。
 文法や語彙の知識が身についてきたら、長文読解において、まずは1文ずつ文構造を正しく捉える力を鍛えていきましょう。そのためには、英文を読む際に、主語・動詞・修飾関係などに注意して読み解く訓練をすることが重要です。英文の構造や内容を把握した上で、音読練習をしていきましょう。何度も音読することで、構文の型が定着するだけでなく、英文理解のスピードを上げることにもつながります。次に、まとまりのある長めの文章の内容を正確に把握し、得た情報を整理するためには、誰が、どういった主旨の発言をしているのか、そのトピックに対して賛成なのか反対なのか、その内容は事実なのか意見なのか、などに着眼したり、要点を簡潔にまとめたりする練習が有効です。まずは今回の共通テストの復習をしっかり行った上で、模試をできるだけ多く受験し、実践形式での経験を重ねていきましょう。

 

【新高2生へ】

大学入学共通テスト(以下共通テスト)のリーディングは、長文読解が中心となります。文法・語法などの知識を直接問う問題は出題されていませんが、だからといって文法や語彙の重要性が低くなったわけではありません。それらの知識を前提として、与えられた英文・イラスト・写真・グラフなどから必要な情報を読み取って正しい選択肢を判断する能力が必要となります。また、短時間で多くの情報を処理する能力も必要になります。全文を精読するのではなく、必要な情報だけを拾いにいくスキャニングという読み方を習得しましょう。さらに、昨年11月に公表された令和7年度大学入学共通テスト試作問題では、1つの議題に対して様々な観点の意見を読んだ上で特定の立場に立ち、その主張を補強するために複数の資料を活用する問題が出題されました。また、自分が作成しているエッセイに教師の指摘を反映させる状況設定もなされました。このように、様々な意見に耳を傾けたり、目的をもって資料を読む、自分の主張を明確にし、効果的に発信するといった「探究」という行為を英語で行う力が求められていくと予想されます。

【今後の学習方針】
 対策として必要なことは、まず文法や語彙の知識を身につけ盤石なものにすること。次に、四技能を使いながらたくさんの英文に触れ、その知識を「正しく」「迅速に」活用する練習をすること。これにより、文法・語彙ともに本質的に理解できるようになっていきます。遅くとも高2の夏までに英検2級レベルの語彙や英文法のインプットを一通り終わらせ、高2の夏以降はより多くの英文に触れつつその内容を二巡三巡と繰り返し演習していきましょう。その後は模試や過去問を利用して、問題を解く経験を積んでいきましょう。

【学習法アドバイス】
 文法や語彙の学習の際には、その品詞や意味の理解だけでなく、正しい音を意識しながら声に出して覚えていくことが有効です。正しい音が定着することで、リスニング力向上にもつながります。また、単語だけを覚えるのではなく例文を使用しながら覚えていくようにしましょう。1日に学習する量の目安や「いつ」学習するのかを決め、それが習慣になるくらい、毎日学習を継続してください。この習慣が早いうちに身につくかどうかが、受験成功のカギを握っています。
 文法や語彙の知識が身についてきたら、長文読解において、まずは1文ずつ文構造を正しく捉える力を鍛えていきましょう。そのためには、英文を読む際に、主語・動詞・修飾関係などに注意して読み解く訓練をすることが重要です。英文の構造や内容を把握した上で、音読練習をしていきましょう。何度も音読することで、構文の型が定着するだけでなく、英文理解のスピードを上げることにもつながります。次に、まとまりのある長めの文章の内容を正確に把握し、得た情報を整理するためには、誰が、どういった主旨の発言をしているのか、そのトピックに対して賛成なのか反対なのか、その内容は事実なのか意見なのか、などに着眼したり、要点を簡潔にまとめたりする練習が有効です。まずは今回の共通テストの復習をしっかり行った上で、模試をできるだけ多く受験し、実践形式での経験を重ねていきましょう。