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校舎からのお知らせ

2023年 1月 15日 ★☆★【化学基礎】大学入学共通テスト 解答速報

【解答速報】


【全体概観】

設問数、マーク数は共に増加した。実験操作の読み取りの問題が出題された。

大問数は2題で変化がなかったが、設問数が13から14に増加。マーク数は15から20に増加した。化学基礎の教科書の内容が偏りなく出題された。第2問では「塩化物イオンの濃度測定実験」を題材とし、リード文を読んで設問に答える考察問題が出題された。化学反応式の係数を解答する問いもあり、マーク数が増加している。


【設問別分析】

 

第1問
問1 ナトリウム原子に含まれる中性子の数を求める問題であった。元素記号にナトリウムの原子番号が表記されていたため、すぐに解答できる。

問2 分子の極性に関する問題であった。エタノール分子の形は覚えていなかった受験者もいたと思われるが、正解は無理なく選べたのではないだろうか。

問3 ハロゲンに関する正誤問題であり、共通テスト化学基礎としては珍しく、正しい記述を選ぶ形式であった。原子の構造および電子配置、化学結合、酸化還元といった多岐にわたる分野の知識が必要であった。

問4 加熱による物質の温度変化のグラフに関する正誤問題であった。物質の三態とその状態変化について正しく理解できていれば、無理なく解答できる。

問5 二酸化炭素とメタンに関する正誤問題であった。常温・常圧における気体の密度の考え方は、盲点になっていた受験者も多かったのではないだろうか。

問6 ヘリウムと窒素からなる混合気体に関する問題であった。化学基礎の受験者にとって混合気体は扱いなれておらず、難しく感じた受験者も多かったのではないだろうか。混合気体の平均分子量の求め方が分かればすぐに解答できる。

問7 アルミニウムに関する正誤問題であった。どれも基本的な知識を基に判断できるものであり、難しくない。

問8 金属の酸化還元反応に関する問題であった。金属のイオン化傾向の大小関係を覚えていれば、無理なく解答できる。

問9 中和反応の量的関係に関する問題であった。操作の過程で加えた「水30mL」に惑わされずに解答できたかがポイントであった。


第2問
問1 
a 反応式の係数を求める問題であった。左辺と右辺の原子数を合わせればよく、難しくない。
b 多原子イオンに含まれるクロム原子の酸化数を求める問題であった。酸化数の決め方を覚えていれば、難しくない。

問2 滴定に用いる器具を選ぶ問題であった。実験器具に関する基本的な知識があれば解答できる。

問3 実験操作および実験結果に関する正誤問題であった。実験の内容を把握し、仕組みが正しく理解できていないと難しい問題であった。

問4 実験の内容に関するグラフを選ぶ問題であった。反応液中で「どの陽イオンとどの陰イオンが結びつき沈殿を生じるのか」を正しく理解した上で解答する必要がある。

問5 
a しょうゆに含まれる塩化物イオンの濃度を求める問題であった。第1問問9と同様に、操作Ⅱの「水を加えて全量を50mLにした」の部分に惑わされずに解答できたかがポイントであった。
b aで求めた濃度を基に、15mLのしょうゆに含まれるNaClの質量を求める問題であった。基本的な濃度計算に関する問題であり、aが解答できていれば難しくない。


【新高3生へ】

◆はじめに
 いよいよ皆さんにとって大切な一年が幕を開けました。受験勉強に不安を感じている人も多いと思いますが、共通テスト化学基礎では、教科書の内容をきちんと理解することができていれば十分に対応できる問題が出題されており、何か特別な対策をする必要はありません。教科書の内容を理解することを中心に、計画的に学習を進めていきましょう。

◆共通テスト化学基礎で求められる力
 共通テスト化学基礎では、単に知識を問うだけの問題だけでなく、「実験内容を正しく理解した上で解答を導く設問」や「グラフや表などから必要な情報を読み取って解答を導く設問」の出題もみられます。この傾向は今後も続くと思われるので、普段の学習からグラフ・表を読み取って解答を導くような設問に慣れておくようにしましょう。また、やや長めのリード文が与えられ、その文章の内容を基に解答を導く設問も出題されるため、普段から化学基礎の内容に関係のある文章を「読むこと」も意識して学習を進めましょう。

◆1学期のうちに化学基礎を一通り復習しよう!
 2年生のうちに「化学基礎」の学習は一通り終えている人も多いと思います。しかし、教科書のはじめの方の内容は忘れてしまっている部分もあるのではないでしょうか。過去問や模試などの実践的な問題演習を積むことも大切ですが、その一方で、教科書の内容を一通り復習し直すことも重要です。まずは教科書の内容を復習し、基礎的な問題集などを使って演習も行いながら学習を進めて下さい。そして、高3の1学期のうちに教科書の復習を終え、夏からは実践的な問題をどんどん解いていきましょう。

◆模試を活用しよう!
 
東進の「共通テスト本番レベル模試」は、共通テストの問題を分析して出題内容や問題のレベルが本番と同様に作られており、「全国統一高校生テスト」を含めて年間で計6回実施されます。これらの模試を活用することで、問題の傾向を把握し、現状で自分に足りていない部分を知ることができます。上手く活用し、来年の本番に向けて十分な学力を身に付けていきましょう。


【新高2生へ】

◆はじめに
 皆さんの学年からは新課程対応の試験を受けることになるため、不安を抱えている人も多いのではないのでしょうか。しかし、「化学基礎」では、細かな定義や用語の変更は見られるものの、旧課程と比べて特に大きな変化はないためそれほど心配する必要はありません。また、「化学基礎」の教科書の内容はそれほど多いわけではなく、2年生までに一通り学習を終える高校もあると思います。そのため、低学年のうちから受験を意識して計画的に学習を進めていけば、3年生になる前にある程度の学力を身に付けることが可能です。3年生になってからでは、他の教科の学習に追われ、十分に時間がとれないことも考えられるので、2年生のうちに一通りの学習を終えてしまいましょう。

◆共通テスト化学基礎で求められる力
 共通テスト化学基礎では、単に知識を問う問題だけでなく、「実験内容を正しく理解した上で解答を導く設問」や「グラフや表などから必要な情報を読み取って解答を導く設問」も出題されます。このような設問の場合、問題の文章がやや長くなる傾向があるため、普段から化学基礎の内容に関係のある文章を「読むこと」も意識して勉強するようにしましょう。

◆化学物質と物質量に慣れよう!
 化学基礎の学習を進めていく上で、頻繁に出てくる物質の名称や化学式はある程度覚えておく必要があります。さらに、物質を構成する原子や分子の構造などを常に頭の中でイメージすることも大切です。また、化学基礎の内容は一度の学習だけではなかなか習得することはできないため、日頃から基礎的な問題を解くなどして、少しずつ慣れていくことが大切です。特に、化学基礎では物質量(モル)を用いた計算問題が出題されます。決して複雑な問題ではありませんので、まずは物質量(モル)の意味を正しく理解し、易しい問題の練習からはじめて下さい。

◆常に最新の情報に耳を傾けよう!
 東進では、共通テストの問題を徹底的に分析し、皆さんにとって有益な情報を随時発信していきます。年間で計6回行われる「共通テスト本番レベル模試」・「全国統一高校生テスト」を積極的に受験し、万全の態勢で2年後の本番を迎えられるようにしましょう!