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校舎からのお知らせ

2022年 1月 16日 ★☆★【化学基礎】大学入学共通テスト 解答速報

【全体概観】

大問数は2題、設問数は13、マーク数は15。昨年度と同様、第1問は「化学基礎」の全範囲から小問集合の形式で幅広く出題されており、第2問はリード文を読み、グラフや表から必要な情報を読み取って解答を導く必要がある思考型の問題であった。

 大問数は2題で、昨年と変化はなかった。設問数は13で、昨年よりも3つ増加した一方、マーク数は15で、昨年よりも2つ減少した。解答に計算が必要な問題は6題であり、昨年と同様であった。第1問は昨年の第1問、および従来のセンター試験と同様の難易度の小問集合形式であった。第2問は「蒸留」をテーマにした思考型の問題が出題された。リード文をよく読み、グラフや表を基に解答を導く必要があり、蒸留の仕組みをきちんと理解していないと難しい問題であった。

 

【設問別分析】

第1問

 問1 オキソニウムイオンに関する正誤問題であった。イオンがもつ電子の総数、電子式、配位結合、イオンの形といった基本的な知識を問う設問であった。

 

 問2 貴(希)ガスに関する正誤問題であった。貴(希)ガスに関する基本的な知識を基に解答できる。

 

 問3 臭素の同位体に関する正誤問題であった。選択肢によって記述内容の難易度に差があるが、正解は無理なく選べた受験者が多かったのではないだろうか。

 

 問4 洗剤に関する問題であった。「化学基礎」では洗剤を詳しく学習しないため、戸惑った受験者も多かったと思われる。

 

 問5 ブレンステッド・ローリーの酸と塩基の定義に関する問題であった。水素イオンの移動が捉えられれば解答できる。

 

 問6 酸の電離度および中和反応の量的関係に関する問題であった。電離している酸の物質量は、電離度が与えられているため難しくない。中和に必要なNaOH水溶液の体積は、質量パーセント濃度をもとに各水溶液中の酸の物質量を求めて判断する必要がある。

 

 問7 中和滴定に関する計算問題であった。硫酸は2価の酸であることに注意して計算する必要がある。

 

 問8 下線で示された物質が酸化を防止する目的で用いられているものを選ぶ問題であった。普段から、身のまわりで用いられている物質が「どのような目的で使用されているのか」を意識できていないと、難しく感じた受験者も多かったと思われる。

 

 問9 鉄の製造に関する計算問題であった。与えられた化学反応式をもとに、1000kgの鉄鉱石から得られる鉄の物質量を求めることができたかがポイントである。

 

 問10 化学電池に関する問題であった。化学電池は盲点になっていた受験者も多かったのではないだろうか。式(2)をもとに、各電極で起こっている反応を、電子を含むイオン反応式で表すことができたかがポイントであった。

 

第2問

 問1 エタノールに関する正誤問題であった。「化学基礎」の受験者にとって正解となる誤文を判断するのはやや難易度が高いが、残りの3つが正文であることは無理なく判断できたのではないだろうか。

 

 問2 エタノール、水、エタノール水溶液に関する問題であった。図1のグラフにおいて、右上がりの直線の傾きの大小関係が何を表すのかを考える必要があり、思考力を要する問題であった。

 

 問3 蒸留に関する問題であった。蒸留の仕組みが正しく理解できていないと、文章の内容が読み取れず難しく感じた受験者も多かったのではないだろうか。

 

aは、質量パーセント濃度の定義を正しく理解できていれば無理なく解答できる。

 

bは、蒸留液中のエタノールの質量パーセント濃度が50%であることから、残留液中のエタノールの質量パーセント濃度を求める必要がある。

 

cは、原液Aの蒸留液は、エタノールの質量パーセント濃度が50%であり、これをもう一度蒸留するということは原液Eを蒸留するのと同じであることに気づけたかがポイントであった。

 

【新高3生へ】

◆はじめに

 いよいよ皆さんにとって大切な一年が幕を開けました。受験勉強に不安を感じている人も多いと思いますが、共通テスト化学基礎では、教科書の内容をきちんと理解することができていれば十分に対応できる問題が出題されており、何か特別な対策をする必要はありません。教科書の内容を理解することを中心に、計画的に学習を進めていきましょう。

 

◆共通テスト化学基礎で求められる力

 共通テスト化学基礎では、単に知識を問うだけの問題だけでなく、「グラフや表などから必要な情報を読み取って解答を導く設問」や「化学実験に関連させた設問」の出題もみられます。この傾向は今後も続くと思われるので、普段の学習からグラフ・表の読み取りや、化学実験をテーマとした設問に慣れておくようにしましょう。また、やや長めのリード文が与えられ、その文章の内容を基に解答を導く設問も出題されるため、普段から化学基礎の内容に関係のある文章を「読むこと」も意識して学習を進めましょう。

 

◆1学期のうちに化学基礎を一通り復習しよう!

2年生までに「化学基礎」の学習は一通り終えている人も多いと思います。ただし、教科書のはじめの方の内容は忘れてしまっている部分もあるのではないでしょうか。過去問や模試などの実践的な問題演習を積むことも大切ですが、その一方で、教科書の内容を一通り復習し直すことも重要です。まずは教科書の内容を復習し、基礎的な問題集などを使って演習も行いながら学習を進めて下さい。そして、高3の1学期のうちに教科書の復習を終え、夏からは実践的な問題をどんどん解いていきましょう。

 

◆模試を活用しよう!

 東進の「共通テスト本番レベル模試」は、共通テストの問題をもとに出題内容や問題のレベルを分析して作られており、「全国統一高校生テスト」を含めて年間で計6回実施されます。これらの模試を活用することで、問題の傾向を把握し、現状で自分に足りていない部分を知ることができます。上手く活用し、来年の本番に向けて十分な学力を身に付けていきましょう。

 

【新高2生へ】

◆はじめに

「化学基礎」の教科書の内容はそれほど多いわけではなく、2年生までに一通り学習を終える高校もあると思います。そのため、低学年のうちから受験を意識して計画的に学習を進めていけば、3年生になる前にある程度の学力を身に付けることが可能です。3年生になってからでは、他の教科の学習に追われ、十分に時間がとれないことも考えられるので、2年生のうちに一通りの学習を終えてしまいましょう。

 

◆共通テスト化学基礎で求められる力

 共通テスト化学基礎では、単に知識を問う問題だけでなく、「グラフや表などから必要な情報を読み取って解答を導く設問」や「化学実験に関連させた設問」も出題されます。また、教科書の章末問題や一般的な問題集にはないような、やや文章が長い設問もみられるので、普段から化学基礎の内容に関係のある文章を「読むこと」も意識して勉強するようにしましょう。

 

◆化学物質と物質量に慣れよう!

 化学基礎の学習を進めていく上で、頻繁に出てくる物質の名称や化学式はある程度覚えておく必要があります。さらに、物質を構成する原子や分子の構造などを常に頭の中でイメージすることも大切です。また、化学基礎の内容は一度の学習だけではなかなか習得することはできないため、日頃から基礎的な問題を解くなどして、少しずつ慣れていくことが大切です。特に、化学基礎では物質量(モル)を用いた計算問題が出題されます。決して複雑な問題ではありませんので、まずは物質量(モル)の意味を正しく理解し、易しい問題の練習からはじめて下さい。

 

◆常に最新の情報に耳を傾けよう!

 東進では、共通テストの問題を徹底的に分析し、皆さんにとって有益な情報を随時発信していきます。年間で計6回行われる「共通テスト本番レベル模試」・「全国統一高校生テスト」を積極的に受験し、万全の態勢で2年後の本番を迎えられるようにしましょう!

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