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校舎からのお知らせ

2022年 1月 16日 ★☆★【物理基礎】大学入学共通テスト 解答速報

【全体概観】

出題分野は、第1問は小問集合、第2問はAとBがともに電気のエネルギー、第3問は熱、力学、電気の考察についての会話文であった。設問数やマーク数は減少した。

大問3題構成で昨年からの変化なし。設問数とマーク数はともに減少した。第3問において、対話文形式の総合問題が出題された。

 大問3題の構成は変化ないが、設問数、マーク数ともに減少した。

 第1問の小問集合は、相対運動、物体に働く力、力学的エネルギー、縦波に関する問題であった。

 第2問は、Aが抵抗の直列・並列つなぎによる、エネルギーの比較についての文章正誤判断問題、Bがドライヤーをモデルにした消費電力についての考察と電力計算についての出題であった。

 第3問は、熱、力学(浮力)、電気(抵抗率)に関する会話文の問題であった。演劇中の登場人物である王女と細工師が、スプーンが純金製かについて科学的な考察のやり取りを繰り広げるという、目新しい出題であった。

 全体としては、電気の抵抗やエネルギーについてのウエイトが少々重く、昨年に続き会話文が出題されたため文章量は昨年と同程度だった。

 

【設問別分析】

【第1問】小問集合

 第1問は、昨年と同様に物理基礎のさまざまなテーマを扱った小問集合であった。今年は、数値計算、グラフの読み取り、グラフ選択など様々な形式で出題された。

 問1は、相対運動の問題である。進行方向が異なるため、電車Aと電車Bの速さを足し合わせれば良い。時間に関しては進んだ距離が2台の電車の長さの和ではなく、電車Bの長さだけ進めば良いことを読み取れたかがポイント。

 問2は、運動方程式の問題である。重力よりも大きな力を加えた場合、一定の加速度が生じ、力の向きに速さが増加することを考えれば良い。落ち着いて速度と時間の関係のグラフを描くとわかりやすい。

 問3は、力学的エネルギーに関する問題である。位置エネルギーが高さに比例すること、力学的エネルギー保存則が成立することから、運動エネルギーと位置エネルギーの和が一定になることを考慮すれば良い。

 問4は、縦波に関する問題である。エについては、縦波を横波のような変位と位置のグラフに変換し考察すれば良い。

 

【第2問】電気

Aは、直列つなぎと並列つなぎの発熱量の違いについて考察する問題であった。

 問1は、直列つなぎでは同じ電流が流れるので、発熱量の大きな電熱線Aの抵抗値が大きい。また、電流が等しいので抵抗値が大きいほど電圧も大きくなることに注意が必要。

 問2は、並列つなぎでは同じ電圧がかかるので、発熱量の小さな電熱線Dの抵抗値が大きい。また、電圧が等しいので抵抗値が小さいほど電流は大きくなる。

Bは、消費電力を計算する問題であった。

 問3は、直列つなぎ、並列つなぎに関係なく、合計の電力は全ての和で表せる。

 問4は、電力量を計算する問題。桁数が表記されているため、時間に関して読み飛ばしていても気づける問であった。

 

【第3問】力学、熱力学、電気>

異なる材質で作られたスプーンを比較し,さまざまな物理的性質の違いを考察する問題であった。昨年と同様にA、Bの分割はなかったが、今回は対話文形式であり、かつ複数の単元からの総合問題としての出題であった。

 問1は、熱力学からの出題。熱量に対しての理解がしっかりと定着していれば計算をしなくても解答出来る問題であった。

 問2は、力学からの出題。重力と浮力による基本的な知識を問うだけの基本問題であった。

 問3は、電磁気からの出題。グラフから値を読み取り、オームの法則に当てはめる問題と抵抗の基本公式を変形し、抵抗率を求めるという基本問題であった。

 

【新高3生へ】

◆大学入学共通テストも教科書からの出題

 昨年から始まった大学入学共通テストでは、新傾向といわれる問題形式や問い方が出題され、過去のセンター試験で問われた能力とはいくらかの違いがあります。たとえば、近年のセンター試験でも実験や現象に関連した問題は出題されていましたが、共通テストでは、実際に実験を行いそのデータを処理する能力まで問われるようになりました。このような問題を解くためには、自然現象に対して興味をもって観察し、考察する力が必要になります。日頃から実験での体験や映像で目にしたことを深く考察することを怠らないようにしましょう。実験や参考の項目も含め教科書は隅から隅まで目を通しておくようにしましょう。

◆現象を物理学的に正しく捉えることを心がける

「物理基礎」は、力学、熱、波動、電磁気、エネルギーの利用などを扱います。専門的な内容は「物理」で扱うため、物理基礎は日常的な内容が中心となります。「物理」のように、計算を通じて複雑な現象を解析する問題はほとんどありません。「物理基礎」においては「自然現象を物理学的に捉えることができるか」が主題とされており、計算はわずかです。数学と異なり、自然現象を扱っているため、物理計算には現象にそった意味合いがあります。ただ解法を覚えるだけでなく、式の意味の理解に努めましょう。教科書等では、図や写真を多用して現象の捉え方を丁寧に説明しています。計算問題を解く前に、時間の経過とともにどのように現象が起こっていくのかを想像するようにしましょう。

◆基本問題から解いていく

現象の捉え方についての考察をしてから問題演習を行うと「物理基礎」に関する理解が深まります。いきなり実践的な問題を解くのではなく、教科書の例題のような基本問題から始めるのが重要です。演習の際には「解説を読んでわかった」で終わりにすることなく「現象を物理学的に正確に捉えられているか」を自問自答しながら慎重に進めていきましょう。「答えが出たらおしまい」という考え方を捨て、「何が原因で、何が起きたのか」を丁寧にひとつひとつ明らかにしましょう。

◆模試を受験して、共通テストの出題形式と傾向に慣れる

物理基礎の学力が身についたとしても、共通テストの出題傾向や形式に戸惑って実力が十分に発揮できないと、それまでの努力が報われません。また、「物理基礎」とそれ以外の基礎科目を合わせて解答時間が60分なので、時間配分にも慣れておかないといけません。共通テスト本番で実力を発揮するためにも、出題形式や出題範囲が同じ「共通テスト本番レベル模試」を受験し、共通テストの出題形式や時間配分に慣れておきましょう。過去問がまだ十分には存在しない現在、全国統一高校生テストを含めて年間6回実施される「共通テスト本番レベル模試」は有効な演習の機会となります。もちろん、模試は受けっぱなしにするのではなく、不正解だった問題や偶然正解した問題について復習することも重要です。出来なかった問題を復習し、類題が解けるようになれば、更なる高得点が期待できます。

 

【新高2生へ】

◆大学入学共通テストも教科書からの出題

 昨年から始まった大学入学共通テストでは、新傾向といわれる問題形式や問い方が出題され、過去のセンター試験で問われた能力とはいくらかの違いがあります。たとえば、近年のセンター試験でも実験や現象に関連した問題は出題されていましたが、共通テストでは、実際に実験を行いそのデータを処理する能力まで問われるようになりました。このような問題を解くためには、自然現象に対して興味をもって観察し、考察する力が必要になります。日頃から実験での体験や映像で目にしたことを深く考察することを怠らないようにしましょう。実験や参考の項目も含め教科書は隅から隅まで目を通しておきましょう。

◆物理基礎とは

「物理基礎」は、力学、熱、波動、電磁気、エネルギーの利用などを扱います。さらに専門的な科目である「物理」があるため、「物理基礎」は日常的な内容が中心となります。物理は、教科書等に出てくる知識や式を記憶するだけでできるようになる科目ではありません。物理現象や式の意味を正しく理解し、整理することが必要です。

◆中学理科の物理分野を確認しておく

「物理基礎」の内容は、中学校で学んだ理科の物理分野が基礎となります。物理は積み上げ型の科目ですから、基礎となる中学理科の理解が不十分だと、「物理基礎」の理解も難しくなります。したがって、「物理基礎」の学習を始める前にまず行うことは、中学理科の復習です。中学理科では、力学、波動、電磁気などの内容を学んでいます。中学の内容だからと言って軽んじることなく、復習してみると忘れている知識やあいまいな内容がいくつもあることに気づかされるはずです。このような不完全な学習項目をそのままにしておかず、復習してより理解を深めることで、「物理基礎」の学習のスタートラインに立てると言えます。

◆まず授業や教科書を活用する

大学入学共通テストになってテスト形式が様変わりしても、物理基礎の出題範囲は変わりません。「物理基礎」の学力を向上させるためには、まず教科書の内容を十分に理解することが大切です。そのためには「物理基礎」の授業をしっかりと活用することが重要です。授業の予習・復習によって「物理基礎」の学力を身につけ、教科書の演習問題を解けるようにしておく必要があります。一見、地味に感じるかもしれませんが、物理は積み上げ型の科目です。地道な努力の積み上げが合格につながります。

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