校舎からのお知らせ | 東進ハイスクール 柏校 大学受験の予備校・塾|千葉県 - Part 4

校舎からのお知らせ 2021年01月の記事一覧

2021年 1月 16日 ★☆★【現代社会】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

◆設問別分析

【第1問】権力分立とそのあり方
定期試験の準備という設定だったが、出題は政治思想と司法制度などを中心としたかなりオーソドックスな知識を要求する内容であった。問2および問8は読解力および思考力で解答可能である。問1では福沢諭吉および中江兆民の思想についての理解を求める出題がなされるなど、法律をはじめとした制度や政治思想に関する理論的事項の確実な理解が必要であった。

【第2問】持続可能な開発
ワンガリ・マータイ氏の「MOTTAINAI」を素材に高校生が発表を行うという設定だった。出題の内容は環境問題に関するものだけでなく各国の政治制度や条約に関する内容も含んでいる。問2は思考力により解答するタイプの出題であった。

【第3問】市場経済と政府の役割
現代社会の時間という設定で、6つの会話文を題材にして出題された。経済分野の重要事項が多く出題されている。問6は思考力を問う問題に見えるが、公共財における非競合性と非排除性についての理解を要求する出題となっている。会話文の穴埋め問題が2問あり、知識だけでなく論理的な思考力も必要とされる。

【第4問】現代社会の変容
カードゲームによる勉強という設定で、会話文がリード文になっている。生命倫理、青年期など、現代社会分野からの出題であった。問1は普段から接している略語の正確な理解を問う内容で、確実な学習が必要であった。問2で2018年以来となる防衛機制が出題された。

【第5問】買い物弱者問題
探究学習の課題という設定で、資料読解が中心の出題となっている。問1・2は資料の読解力と思考力に基づいて解答できるが、資料を細かく読み解いて選択肢を吟味する必要があり、時間がかかる設問となっている。問3は「公正としての正義」が取り上げられているが、「再分配」の正確な理解があれば解答可能であった。

◆新高3生アドバイス

大学入学共通テストが始まりました。現代社会に対して、一般常識で対応できるという印象を持っている人がいるかもしれません。しかし幅広い観点からさまざまな分野についてたずねる出題や、教科として学習しなければ対応できない理論的事項に関する典型的な出題、さらに学習した事項をもとに思考させる問題が出題されています。つまり、常識だけではどうにもならない、「政治・経済」分野を中心とした着実な学習が試されるものとなっています。特に制度の内容や確立の背景・流れを問う問題が多く出題されており、その傾向は今後も続くものと考えられます。
大学入学共通テストでは限られた時間内で、正確に解答する力を求められます。今後の1年でただ暗記をするのではなく、正確な理解をしていく学習をしなければ、試験本番で対応することは困難となります。そのためにも、「教科書の学習」「本番を想定した問題に取り組む」「時事への対応」の3本柱が必要となってきます。現代社会を得意科目にすることで幅広い常識が養われ、他の科目や、推薦、AO入試を含めた小論文などにも通用する学力を育成することができます。
 ・教科書の学習
現代社会に限らず、公民科目で最も危険なのは、時事的事項の名称だけをなんとなくニュースで見聞きして「知っている」気分になり、その背景や理論、歴史を知らないために選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどりつけない、という状態で本番を迎えてしまうことです。「知っている」つもりになっている単語に関して、理解を深めていくためには、試験本番までに、1日1項目でもまず教科書にあたるしかありません。情報のインプットとして『現社ハンドブック』(東進ブックス)を徹底して学習し、制度・しくみの定義はもちろん、その存在理由、問題点、その問題点に対する対策をしっかり読み取ることが有効です。その上で、アウトプットとして『現社一問一答』(東進ブックス)でトレーニングを行い、実践問題集として『現代社会問題集』(東進ブックス)で実践感覚を養うとよいでしょう。
 ・本番を想定した問題に取り組む
大学入学共通テストでは、知識に加えて情報の読み取り力が試される統計問題や、思考力を問うタイプの設問などが今後も出題される可能性があります。その分、特殊な設問形式への対応を短時間で行う必要があります。本番を想定した問題に取り組むことで、予想される大学入学共通テストのレベルや形式に慣れましょう。また、模試を受けることにより弱点の把握なども行え、学習がより効率化できます。
 ・時事問題への対応
時事的事項に日々接することで学習が進みます。知らないことがあれば教科書や資料集にすぐにあたり、理論的事項と結び付ける学習姿勢が大切です。『現代社会の最新時事』、『現代社会資料集』などにも触れておくことで、幅広い学力が養成できます。国際分野は地図なども参照するなどの工夫をして、特にその理論的背景を意識して学習しましょう。

東進の共通テスト本番レベル模試は、試行調査を軸に本番の出題を想定して作成されています。積極的に受験して、自らの学習進度を測る物差しとしてください。

◆新高2生アドバイス

大学入学共通テストが始まりました。現代社会に対して、一般常識で対応できるという印象を持っている人がいるかもしれません。しかし幅広い観点からさまざまな分野についてたずねる出題や、教科として学習しなければ対応できない理論的事項に関する典型的な出題、さらに学習した事項をもとに思考させる問題が出題されています。つまり、常識だけではどうにもならない、「政治・経済」分野を中心とした着実な学習が試されるものとなっています。特に制度の内容や確立の背景・流れを問う問題が多く出題されており、その傾向は今後も続くものと考えられます。
大学入学共通テストでは限られた時間内で、正確に解答する力を求められます。今後2年で、少しずつ理解と知識を蓄積することで、本番の試験に対応することが可能となります。そのためにも、「教科書の学習」「模試やプレテストなど、本番を想定した問題を解く」「時事への対応」の3本柱が必要となってきます。直前に3つ同時にこなすことは困難ですが、今から2年かけて習慣として確立することで、現代社会を得意科目にすることはもちろん、幅広い常識が養われ、他の科目や、推薦、AO入試を含めた小論文などにも通用する学力を育成することができます。
 ・教科書の学習
現代社会に限らず、公民科目で最も危険なのは、時事的事項の名称だけをなんとなくニュースで見聞きして「知っている」気分になってしまうことです。背景や理論、歴史を知らずに選択肢で「知っている」単語に惑わされて正解にたどりつけない、という状態で本番を迎えることはとても危険です。名称など単語だけを知っていても、試験の本番では役に立たず、その機能・歴史・制度を理解してはじめて試験に対応できるのです。「知っている」つもりになっている単語に関して、この理解を深めていくには、まず日々15分でも教科書にあたる努力を怠らないようにしましょう。これにより試験本番までに学習を仕上げる基本が身に付きます。現代社会の勝負は「政治・経済」分野の基本的理解にあります。早いうちに『名人の授業 新政治攻略』『名人の授業 新経済攻略』(東進ブックス)などで制度・しくみ・理論をしっかり押さえておくことが有効です。その上で、『現社ハンドブック』(東進ブックス)を一読できると良いでしょう。
 ・本番を想定した問題に取り組む
大学入学共通テストでは、知識に加えて情報の読み取り力が試される統計問題や、思考力を問うタイプの設問などが今後も出題される可能性があります。その分、特殊な設問形式への対応を短時間で行う必要があります。本番を想定した問題に取り組むことで、予想される大学入学共通テストのレベルや形式に慣れましょう。2年生の段階から予想問題に取り組むことで、早いうちに弱点や学習すべき分野を知ることもできます。
 ・時事問題への対応
時事的事項に日々接することで学習が進みます。知らないことがあれば、教科書や資料集にすぐにあたり、歴史や制度などの理論的事項と結び付けて理解する学習姿勢が大切です。『現代社会の最新時事』、『現代社会資料集』などにも触れておきましょう。今、このような問題が起こっているという事実を知るだけでも幅広い学力が養成できます。国際分野は地図で確認するなどの工夫もして、特に意識して学習しましょう。

◆解答はコチラ

◆1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進柏校の新年度特別招待講習開申込開始!

◆【定員次第〆切】渡辺勝彦先生!大学入学共通テスト英語 特別解説授業!受付中!

2021年 1月 16日 ★☆★【地理】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

◆設問別分析

【第1問】世界の自然環境と自然災害

センター試験同様に第1問は自然環境に関する出題であり、Aには気候環境と自然災害について、Bには山岳に関する設問が置かれた。会話文を中心に、高い読解力と考察力を要する問題が目立った。

問1 仮想大陸における2地点の判別。隔海度以外の条件を揃える。
問2 雨温図に関する会話文の空欄補充。気候の理解に加え読解力も必要。
問3 自然災害に関する会話文の空欄補充。空欄ツは慎重に考えたい。
問4 山岳に関する会話文の空欄補充。個数を選択させるユニークな出題。
問5 山岳の景観写真に関する正誤判定。正誤の組み合わせを選択させる形式。
問6 山岳氷河の縮小に関する資料の判別。素直に考えたい。

【第2問】産業

第2問はセンター試験同様に「産業」分野からの出題であったが、農業・水産業・工業立地・製造業の国際化・商業と、多様な項目の設問が並んだ。センター試験に比べると、理論に関する設問や、複雑な構成の設問が目立った。

問1 小麦の生産統計に関する説明文の判別。統計の読み取りがポイント。
問2 水産業に関する統計地図と凡例の判別。やや易しめの設問である。
問3 輸送費と工業立地に関する模式図の判別。究極的には足し算の問題。
問4 酪農工場立地に関する文と統計の判別。バターは乳を濃縮し、体積減る。
問5 日系現地法人の売上高に関する統計の判別。米国の推移は欧州に近似。
問6 商業形態別店舗数の統計の判別。百貨店はすぐ決まるが…。

【第3問】都市と人口

センター試験時代の第3問では、集落(都市・村落)と生活文化を組み合わせた大問になっていたが、本年は都市と人口がテーマとなった。落ち着いて考えられたかが鍵。

問1 大都市の分布に関する統計地図の判別。イだけを選ぼうとすると誤りやすい。
問2 3か国年齢階級別人口統計の判別。人口第1位都市は15~64歳の割合多。
問3 インド系住民(印僑)に関する説明文の正誤判定。一定の知識が必要。
問4 東京都の人口分布に関する統計の判別。Cはニュータウンのある多摩市。
問5 日本国内の空き家等に関する統計の判別。常識を働かせて正解したい。
問6 台北の交通網に関する資料を説明する文章の正誤判定。難しくはない。

【第4問】アメリカ合衆国

地誌を扱う大問で北アメリカが出題された例は、センター試験では2012年に遡る。A(自然環境と産業)とB(社会と経済)に分けた出題。問1の⑴と⑵のように、2つの設問が連動した出題(⑴の正否が⑵に関わる)は新傾向。

問1⑴ 米国の人口重心の移動方向の判定。基本テーマ。矢印の向きに注意。
問1⑵ ⑴に示された移動の要因の文章選択。⑴が分かっていれば容易。
問2 3州の水資源に関する統計の判別。各地域の産業の特徴の理解が前提。
問3 2都市のハイサーグラフと農産物統計の判別。州名の知識は不要。
問4 2州および2都市の人種民族統計の判別。複雑だが慎重に考えたい。
問5 社会経済に関する統計地図の判別。内容は平易だが、迷うと誤りやすい。
問6 大統領選の政党支持に関する文章の空欄補充。政経の要素が含まれる。

【第5問】地域調査(京都府宮津市周辺)

センター試験と同様に地理A(第5問)との共通問題である。全体として、常識で対応できる取り組みやすい問題が並んでおり、取りこぼしは避けたい。

問1 人口に関する統計地図の説明文の正誤判定。丁寧に読み取るだけ。
問2 地形図と古地図の判読に関する説明文の正誤判定。これも知識不要。
問3 天橋立の景観写真の判別。4つとも決めることで確実に選びたい。
問4 丹後ちりめんに関する資料の適語補充。8択で面倒だが易。慌てずに。
問5 聞き取り調査に関する考察文の正誤判定。半ば常識的に判断できる。
問6 外国人観光客の統計に関する説明文の空欄補充。シは文脈から考える。

◆新高3生アドバイス

・共通テスト地理Bの特徴
  本年から始まった共通テスト地理Bですが、今回の出題や過去2回にわたって実施された地理Bの試行調査をみる限り、過去のセンター試験と大きな違いはないものの、設問数が抑えられた代わりに、やや長い問題文を伴う設問や、複雑な組み合わせ式の設問が増えています。また、知識そのものではなく、考える力を、センター試験以上に重視する傾向が感じられます。
作問の方針として、事前に以下のことが打ち出されており、これに沿った出題となっています。
① 地理に関わることがらを題材にして、
② ことがらの持つ意味や役割、ことがらどうしの対比・関連づけ、ことがらに潜む問題点などを考えながら見抜く力や、
③ 知識の活用や資料の分析によって、「地理的な見方や考え方」を順序よく働かせる力を試す
実際の出題内容としては、おもに系統地理(自然環境・産業・社会などのテーマ別学習)の各分野がまんべんなく扱われています。また、世界地誌(大陸・国ごとの地域別学習)の大問は2から1に減ったものの、世界の国や地域に関する設問が他の大問中にバランス良く配置されています。いずれも知識(用語や地名)そのものを問うことは少なく、地図や写真、統計など各種資料の読み取りと関連付けた出題が多くなっています。
共通テストでは、「情報処理、思考、判断」の能力を試す傾向がはっきりしており、加えて「表現力」も重視されています。記述式設問はありませんが、その代わりにさまざまな「場面設定」※が工夫されており、
「実際にその場面にいたら、どう読み取り、どう考察し、どう表現するか」
を考えさせようとしています。
 したがって、地理的思考力や資料の読み取り技能を重視した問題の割合が多く、その結果、複数の判定を組合わせた形式の設問が中心となっているのです。用語や地名を詰め込むだけの学習では対応できません。
※ 場面設定として、以下の例が想定されています。
①  地理的な課題を探究し、その解決や将来を展望する場面
②  資料から事象を読み取り、地域の変容や構造を考察し、地域的特色などを説明する場面
③  新たな課題を設定し、情報の収集、整理・分析を行う場面
・思考力が大事
 共通テストは丸暗記に終始するような詰め込み学習では対応できないのです。「地理は暗記科目」と考えられがちですが、共通テストの地理Bでは思考力がものを言うのです。
地理的な事象について
「なぜそうなるか」を十分に理解した上で、
「使える(=応用できる)基本的な知識」をこつこつ積み上げていきましょう。
知識がネットワーク化すれば、1つの理解が2つにも3つにも応用できるようになります。
もちろん、知識重視タイプの問題もゼロではありません。自然環境、産業、集落といった系統地理だけでなく、世界地誌の準備も早めにスタートすることで、情報量の面でのアドバンテージが得られます。このような場面では、一問一答形式の問題集なども役に立つでしょう。
・資料問題に強くなろう
 共通テストにおける地理Bの顕著な特徴は、
地図や図表、写真などの資料を使った出題の割合が高いことです。これらを読み取り、利用する技能が求められているのです。
自分が知らない地名が出てきた際には、必ず地図帳を開き、その位置を確認する習慣を身につけるようにしましょう。教科書や資料集を用いて、主題図(テーマのある地図)や写真などに見慣れておくことも重要です。
また、統計についても、順位、数値の暗記ではなく、統計の背後にある地理的要因を読み取る意識で、最新の統計をこまめにチェックするようにしましょう。また、地歴連携の重視から、歴史的背景や経緯を問う問題も出題されています。
・独特な出題形式に慣れておこう
 独特な出題形式への慣れも欠かせません。組合せ式問題などがその典型です。問題の質や量と試験時間(60分)を考えると、決して時間的な余裕はありません。5年分程度の過去問演習(センター試験も含む)はもちろんですが、東進の共通テスト本番レベル模試を定期的に受験して、
(1)頻出項目をマスターし、最新の傾向をつかむ
(2)出題形式に慣れ、時間配分をトレーニングする
(3)解説を利用して、「どうしてそうなるのか」の考え方を鍛える
といった点の強化に利用してください。

◆新高2生アドバイス

・「地理B」という科目の特徴
先に新高3生へのアドバイスを読んでみてください。なかなか大変なアドバイスが並んでいますね。 敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。共通テストについては、今回の問題と過去2回の試行調査しか実際の問題はありませんが、出題の違いは少ないので、センター試験も参考になります。過去問等で傾向をつかみ、模試で実力を測って弱点を補強する、受験生としてはそんな真っ当な対策を立てたいですね。
しかし、過去問の演習にせよ、模試の受験にせよ、ひと通りの学習を済ませて、ある程度の実力をつけてからでなければ意味をなしません。「実力をつけてから」にこだわりすぎても時機を失しますが、準備ゼロでは「敵を知る」ことも「己を知る」ことも叶いません。高3になってから正しい対策を迷うことなく進めるためには、それなりの布石というものが必要です。
・今のうちにやっておきたいこと
(1)一通りのことが書かれた本を読んで、地理という科目の「雰囲気」をつかんでおきます。いきなり教科書では難しいでしょうから、『山岡の地理B教室』(東進ブックス)のような入門書を利用してください。中学校で使った「地理的分野」の教科書も良いでしょう。中1当時の皆さんはまだ小学生の延長のようなものでした。だから、いま読むと「ああそういうことか」と納得できることが多いはずです。納得したことは頭に残りやすいのです。
 特に気候環境、人口、都市など、他の項目との関連が深い分野、理屈が重視される分野はていねいに見ておいてください。
(2)地図帳に慣れておきます。地理における地図帳は、英語における辞書のような存在です。各地方の並び順、地図上のさまざまな約束、索引の使い方、などを体で覚えておきましょう。知らない地名が出てくるたびに地図帳を開く習慣をつけてください。どんどん書き込んだり、付箋をつけたりするのもGOODです。
(3)できれば、さまざまなメディアも利用しましょう。TVの特集、クイズ番組、ニュースなどや、新聞の国際面の記事、インターネットで得られる情報などです。すべてが直接の試験対策になるわけではありませんが、世界各地に関する見識が広がることで、地誌学習が楽に進められるはずです。
そして、最も大切なのは「地理は暗記科目ではなく、考える科目である」としっかり理解しておくことです。はじめはピンとこないでしょうが、上のような対策に続けて実際に問題演習を始めると、「考える科目」であることを実感できるはずです。皆さんに期待しています。

◆解答はコチラ

◆1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進柏校の新年度特別招待講習開申込開始!

◆【定員次第〆切】渡辺勝彦先生!大学入学共通テスト英語 特別解説授業!受付中!

2021年 1月 16日 ★☆★【日本史】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

◆設問別分析

第1問 貨幣の歴史
小問数6問の内訳は、正誤を組み合わせる問題が3問、4つの文から誤文を1つ選ぶ問題、2文の正誤判定、年代整序問題がそれぞれ1問ずつ出題された。センター試験日本史Bに近い形での出題が多かったが、試行調査にはみられなかった、解説文を用いた問題が1問出題された。
問1 試行調査の「評価と根拠の組合せ」に近い形式。組合せを丁寧に検討すれば、正答を導くことができる、読解力・分析力を求めた問題だった。
問2 図版を読み取ることを求めており、やや判断に悩んだかもしれないが、ヒントは会話文の中にあった。古代では、「銭貨とともに米や布・絹などが貨幣として使われてきた」という発言を見逃さず、図版から米俵(右横)、絹(もしくは布、中央の女性)を見つけることができれば判断できただろう。
問3  センター試験日本史Bでもみられた、2文の正誤判定。消去法が使用できないので正しい理解が求められる。なお、昨年度のセンター試験日本史Bでも「中世から近世初期にかけての流通経済」が出題されていた。
問4 グラフを用いた問題。読みとりで対処できるが、「開国」した時期を把握しておく必要があった。
問5 従来のセンター試験日本史Bで多くみられた、6択の年代整序問題。「不換紙幣→兌換紙幣」、「銀本位制→金本位制」の流れをつかめていれば、正答を導くことができた。
問6 図や先生の解説文を用いた、センター試験日本史Bではほとんどみられなかった形式の問題。学習が進んでいる受験生は、図に提示された西暦年だけでも正答を出すことができたと思われるが、解説文にある「新円切り替え」や「流通が禁止されていた旧円の紙幣」などといった情報も見落とさないようにしたい。資料にはヒントが示されているという意識をもって確認しようとする必要がある。本問では、図3・解説文から「1947年までの時期」に該当する選択肢を検討すべきだった。
第2問 文字使用の歴史
第2問は、試行調査にあったような生徒の発表をもとにした問題だった。小問数は全5問で、その内訳は、正誤を組合わせる問題が2問、4つの文から誤文を1つ選ぶ問題、2文の正誤判定、年代整序問題がそれぞれ1問ずつ出題された。評価と根拠の組合せは試行調査でもみられたが、事例と背景の組合せは今回の共通テスト日本史Bで初めてみられた形式である。地図を用いた中国諸王朝の領域に関する年代整序問題は、歴史総合を意識した問題とも考えられる。
問1 センター試験日本史Bではみられなかった、地図を用いた整序問題であるうえに、「中国諸王朝の領域」であるため、判断に迷った受験生が多かったと思われる。設問文にある「1世紀、3世紀、5世紀」を見逃さないことが重要。「3世紀」に該当する魏・呉・蜀の三国時代、「5世紀」に該当する南北朝時代などの情報を想起しつつ、判断したい。
問2 史料を用いた正誤判別問題であったが、万葉仮名や稲荷山古墳の所在地、これらに対する基本的な知識をもっていれば対応可能だった。
問3 2つの事例とa~dの正しいものの組合せを判断する問題。a・bの選択肢は事例1・2から判断できる。c・dは「吉備真備」と「白村江の戦い」の時期に関する情報を習得しておく必要があった。
問4 試行調査でみられた、「評価と根拠」の組合せの形式。評価と根拠が因果で結びつかなければ正答にならず、選択肢には必ずしも誤りが含まれているわけではないため、形式に慣れていない受験生は戸惑ったかもしれない。
問5 大問の全体像を把握できなければ対処しにくい問題。問2の史料やBさんの発表要旨などに、正答につながるヒントが隠されていた。共通テストでは、問題文だけでなく、各小問がヒントになるような形式の問題が出題されると考えておくべきである。
第3問 中世の都市と地方との関係
小問数5問の内訳は、正誤を組合わせる問題が2問、4つの文から誤文を1つ選ぶ問題、2文の正誤判定、年代整序問題がそれぞれ1問ずつだった。試行調査でもみられた、図の読み取りを求めたうえで「最も適当なもの」の組合せを選択させる問題が出題された。
問1(1)史料の読解問題。史料文も短く、注釈にも大きなヒントがあるなど、焦らなければ正答を選択するのは容易だったと思われる。
問1 (2) 図版を読み解く方法に関する問題。選択肢と図版を照らし合わせれば、正答を導くのは難しくなかった。(1)の史料・(注4)にある「ぼう(片に旁)示を打ち、……荘園認定の手続きを進めることを指す」も、正答を導くためのヒントになったはずである。
問2 平安時代末から鎌倉時代の都市と地方との関係に関する問題。六勝寺が建立された時期と当時の政権に対する理解が必要だった。
問3 「室町時代の一揆」に関する年代整序問題は頻出であるが、ⅠとⅡの前後関係は、正確な情報をもっていなければ判断しにくかったと思われる。
問4 X・Yのそれぞれの文と、それに該当する語句a~dとの組合せを問う問題。文化史を苦手にしていた受験生は少なくないと思われるが、問われていることは基本事項だったため、判断しやすかっただろう。
第4問 近世社会の儀式や儀礼
小問数は全5問。正誤を組み合わせる問題、4つの文から正文を1つ選ぶ問題、4つの文から誤文を1つ選ぶ問題、2文の正誤判定、年代整序問題で構成されていた。多くがセンター試験日本史Bと同様の出題形式だった。問1は、受験生が初見と思われる図だった点において、試行調査で多く見られた設問と性格の類似した問題だった。
問1 提示された図とその説明から、X・Yの文の正誤をそれぞれ判断する問題。Yについては「井伊直弼(井伊家)」を特定する必要があるなど、基本的知識が必要だったが全体的にX・Yの文と図やその説明を参考にすれば、正答を導くことができる。
問2 歴代の武家諸法度を対象とした年代整序問題。Ⅰの「大船の建造禁止を解き」が受験生の盲点だったかもしれないが、開国の時期にあたると類推できれば、正答を導けたと思われる。
問3 江戸時代の対外関係に関する基本的な情報を習得していれば対応できる問題だった。
問4(1) 受験生にとって初見と考えられる史料。注を参考にして判断すれば、正答を選択するのは容易だっただろう。
問4(2) 受験生にとって初見と考えられる史料。(1)と同様に、注を参考にすれば正答を選択できるが、「天長節」という歴史用語について理解していれば、読解はさらに容易だっただろう。
第5問 近代の女性
小問は4問で、空欄補充問題、2文の正誤を判定する問題、語句を組合せる問題、組合せの正誤問題がそれぞれ1問ずつ出題された。いずれもセンター試験日本史Bとほぼ同じ形式の問題だった。
問1 大阪事件の内容や平民社を設立した幸徳秋水の思想を把握しておく必要があった。空欄イに関しては、後述されていた「社会主義」がヒントになっただろう。
問2 幕末維新期の武士について述べたX・Yの文と、それに該当するa・bの語句を選択する問題。出身藩や地名などが求められた。西郷隆盛や箱館五稜郭の戦い(榎本武揚)など、基本的な情報を掌握していれば容易に対応できる問題だった。
問3 史料の読解を求める問題であるが、注に注目すればa・bの判別は容易である。問題文中にある西暦年を見逃すと正答を導くことは困難だった。問題文に書かれている情報を見逃さないようにしたい。
問4 文章から「大正時代」ではなく、「明治時代」の社会が問われていると判断できただろう。ただし、 新婦人協会の活動時期や、活動の成果などを把握している必要があった。
第6問 第二次世界大戦後の民主化政策
出題形式としては、空欄補充問題が1問、4つの文から誤文を1つ選ぶ問題が1問、2文の正誤判定が2問、組合せの問題が3問出題され、そのうちの2問に「政策と目的」や「語句と理由」を組合わせる問題が出題されたものの、形式の多くはセンター試験日本史Bに近く、試行調査で出題されていたような形式は、出題されなかった。
問1 センター試験日本史Bにもみられた、X・Yの2文の正誤を判定する問題。Xでは地租改正、Yでは明治時代の農村の知識が問われた。基本知識で十分対応できる問題。
問2 ①は1920年代、②は1900年代、③は1870年代、④は1940年代と、各選択肢の年代が離れているため、時期を特定しやすかったはずである。
問3 「農産物価格の低下」、「小作争議が活発化」から「寄生地主制の『動揺』」を導きたい。提示されたスライドの情報をしっかりと読み込めば、正答を導くことができる問題。
問4  問1同様、センター試験日本史Bでもみられた2文の正誤を判定する問題。戦時体制に関する設問は、センター試験日本史Bでも頻出だった。
問5 提示された情報の「小作料の引下げを禁止」などを見逃さなければ、正答を導き出すのは容易であった。
問6 グラフの読み取りを求める問題。農地改革は、昨年のセンター試験日本史Bでも出題されていた。①と②は知識で判別可能であるが、③と④は共通テストの試行調査同様に読解タイプの選択肢であった。
問7 「減反政策」、「農業基本法」は、センター試験日本史Bでも出題されたことがあるため、過去問演習をしっかりとしてきた受験生には解きやすかったであろう。この形式の設問は、a・b(もしくはc・d)のいずれかが正文または誤文であるため、2つの文を比較して判断すればよい。

◆新高3生アドバイス

日本史の実力そのものを向上させ、読解力を養おう!
今回初めて実施された共通テストは,傾向や形式が未だ定まっていないテストといえます。未知の部分が多いとはいえ,センター試験と比べた場合,共通テストでは、事件や政策などを多面的・多角的に考察する過程が特に重視され、歴史的事象の意味や意義、特色や相互の関連など、総合的に考察する力が求められる傾向にあるといえそうです。具体的には、教科書で扱われていない初見の資料であっても、そこから得られる情報と授業で学んだ知識を関連づけて判断することを求める問題、仮説に対する根拠として適当なものを選択させる問題、歴史の展開を考察させる問題、特定のテーマを考察させる問題などが増加していくと考えられます。従来のセンター試験日本史Bより、思考力・判断力が求められるといえるため,資料読解型の問題に対する演習量を増やしておく必要があるでしょう。ただし,読解力が求められるとはいえ,国語の問題ではなく日本史の問題であるため,日本史の実力がともなっていなければ,資料を読みとることは困難な場合が少なくありません。日本史の実力そのものを高める努力を怠らないようにしましょう。共通テスト日本史Bの問題形式は不明な点が多いと言われれば,多くの不安を感じるのは当然のことです。しかし、恐れる必要はありません。初年度の共通テスト日本史Bの問題や試行調査の問題構成は、センター試験日本史Bと同じで、第1問はテーマ史、第2問は原始・古代、第3問は中世というように、第2問~第6問は時代ごとに大問が構成されていました。そのため、通史学習と問題演習をうまく組み合わせて学習を進めることが可能です。学習の進度にあわせて、第2問、第3問というように、試行調査などの演習に取り組んでみましょう。さまざまな形式の良問に取り組めば、通史の学習の際にどのようなことを意識したらよいかがみえてくるはずです。日常の学習においては、教科書に掲載されているグラフ・表・絵画などを「ただ眺める」のではなく、「そこからどのような情報を導けるのか」を考察する習慣をつけるとよいでしょう。
・「考えながら」覚える習慣をつけよう!
教科の性質上、日本史は暗記的要素が強いことは間違いありません。とはいえ、単純な暗記だけでは、知識は定着しづらく、入試問題への対応も危うくなります。日本史の学習において、最良のバイブルは教科書です。そのことを認識していても、教科書を精読する習慣を身につけている受験生はそれほど多くはありません。単純な作業のように思えてしまい、教科書を精読することが継続できないとすれば、それは、「考える」ことをしていないからだといってよいでしょう。共通テスト日本史Bでは、限られた時間内で正確に解答する力が求められます。そのためにも、「考える」日本史学習を習慣にしていきましょう。文化史(仏像彫刻)を例にとれば、仏像彫刻を把握していく際に、(1)ほかの時代で扱う仏像彫刻と比較する、(2)写真で確認してその特徴を考える、(3)当時の仏教はどのような性格をもっていたのかを把握する、(4)政治・外交・社会など他の分野との関連性を確かめる、など複数の視点で歴史を捉えることを意識して、読み方を変えてみましょう。そうして考えてみたことを自分でノートにまとめれば、立派なサブノートができあがっていきます。
・模試を有効に活用しよう!
学習の習慣をつけるのは、容易ではありません。そこで勧めたいのが模試の受験です。東進の「共通テスト本番レベル模試」は、「全国統一高校生テスト」も含めると年間全6回実施されます。どこよりも早く共通テストを模試として完成させた東進の「共通テスト本番レベル模試」は、本番の共通テストで高得点を得るための不可欠なツールといってよいでしょう。また、「早慶上理・難関国公立大模試」「全国有名国公私大模試」も、それぞれ年5回、実施されます。直近では、第1回共通テスト本番レベル模試(2021年2月21日実施)や、記述式の高2レベル記述模試(2021年3月14日実施)などが新高3生を対象としています。これらは、受験日本史に精通した作題者によって作成されています。学習のペースメーカーとするためにも、これらを受験しましょう。

◆新高2生アドバイス

歴史に興味をもとう!
2021年1月、これまでのセンター試験にかわり,大学入学共通テストが実施されました。他の教科と同様に,日本史でも、「考える」学習の重要性が高まっています。現在・未来を考える上で「過去」の認識は不可欠です。コロナ禍のなかで,人類が直面した過去の感染症に注目が集まっています。また,近年では、中国、韓国、北朝鮮など近隣諸国と日本との緊張がニュースになることも少なくないはずです。こうしたニュースを見聞きする際に、「どのような歴史的背景から、緊張が生じているのか」といった問題意識をもてば、歴史を学ぶことの意味や重要性を認識できるのではないでしょうか。「歴史なんて学ぶ意味がない」「過去のことを考えるのは面倒」などと否定的にとらえてしまえば、日本史は当然つまらない教科になってしまいますし、得点も伸びていきません。大学入学共通テストでは、史料文、表・グラフ、写真・図などの資料を分析させたり,これらの理解を求めたりする出題が増加すると考えられます。まずは歴史に興味をもち、考察する姿勢を養いましょう。
・教科書を重視しよう!
教科書を軸に学習を進めましょう。本文の精読が不可欠なのはもちろんですが、史料文や図、グラフなども重視して下さい。ただし、眺めるだけでは実力はつきません。そうした資料から何が導けるかを考察するようにしましょう。これまでのセンター試験に比べ,共通テストの出題形式は複雑になりました。限られた時間内で正確に解答する力が必要です。その力を養うためには、日常から多くの素材に触れておくことが不可欠です。歴史上の出来事は評価の難しいものが少なくありませんが、教科書には、日本の歴史が簡潔かつ客観的に記述されています。国際化が顕著となっている今日において、主観を排除した日本史の把握は、受験のためだけではなく、みなさんが社会人となったとき、ビジネスの場面で大きな役割を果たすことになるはずです。どうしても教科書を精読する習慣がつかないのであれば、一度に多くのページを読もうとするのではなく、「今日は奈良時代の政治を把握する」、「明日は飛鳥文化を理解する」など、自らテーマを設定して読む部分を絞って精読し、教科書を閉じたあと、そこには何が書いてあったのかをノートにメモするようにしてみてください。こうした習慣は、やがて大きな力になっていきます。
・模試を有効に活用しよう!
2021年から実施された大学入学共通テストは、過去問がほとんど存在しない試験です。高得点をめざすのであれば、多様な出題形式に慣れておくために、共通テスト本番レベル模試だけでなく、さまざまな模試の受験を検討しましょう。与えられた資料を分析して論述する問題を含む早慶上理・難関国公立大模試、基本的な日本史の知識を確認できる全国有名国公私大模試などの受験は、共通テストに留まらず,日本史の得点力を確実に高める役割を果たすでしょう。東進では,「共通テスト本番レベル模試」と「全国統一高校生テスト」をあわせると全6回、「早慶上理・難関国公立大模試」「全国有名国公私大模試」はそれぞれ年5回実施されます。これらは、受験日本史に精通した作題者によって作成されており、近年出題が増加している、読解タイプの問題が数多く含まれています。また、『解答解説』では、初学者でも理解しやすいように、(1)図や表を用いる、(2)ルビを多くふる、(3)理解を深めてもらうための【参考】や【整理】を設ける、といった工夫がされています。受験会場の雰囲気にふれたり、成績がどのような状態にあるのかを把握したりすることは、モチベーションの向上につながります。学習のペースメーカーとするためにも、ぜひ、東進の模試を受験しましょう。

◆解答はコチラ

 

◆1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進柏校の新年度特別招待講習開申込開始!

◆【定員次第〆切】渡辺勝彦先生!大学入学共通テスト英語 特別解説授業!受付中!

2021年 1月 16日 ★☆★【世界史】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

◆設問別分析

【第1問】資料と世界史上の出来事との関係
Aは『史記』見える始皇帝死亡時の逸話、Bは歴史家マルク=ブロックが著した『歴史のための弁明-歴史家の仕事』についてのリード文であった。Aでは中国についての設問を中心に、古代から現代まで地域・時代ともに幅広く出題された。Bでは従来のセンター試験とは異なり、解答を導くために史料の読解が不可欠である問題が出題された。全体的に、世界史の基礎知識とともに史料の読解力が求められた新傾向の出題であった。
【第2問】世界史上の貨幣
Aはイギリスの金貨鋳造量と紙幣流通量を示した2つのグラフを、Bはアジアの貨幣についての会話文を用いたリード文であった。Aではグラフの読み取りと歴史的知識を連動させる設問が出題された。Bではセンター試験には見られなかった、会話文中の3つの空欄に適する用語の組合せを問う問題が出題された。全体として、歴史的事項がどの時代に起こったのかという、時期を判別する力が問われた。
【第3問】文学者やジャーナリストの作品
Aは『デカメロン』、Bは日本人ジャーナリストの大庭柯公の文章、Cはジョージ=オーウェルの『1984年』を用いてのリード文であった。Aは中世ヨーロッパを中心に文化史の知識を含めた幅広い知識が問われた。Bではセンター試験には見られなかった、資料文の2つの空欄と1つの下線部に対応する用語の組合せを問う問題が出題された。Cでは資料の読解力を問われる問題が出題された。全体的に、文化史を含めた幅広い知識が定着しているかが問われたと言える。
【第4問】国家や官僚が残した様々な文書
Aは19世紀に締結された条約の資料を、Bは日中関係についての会話文を、Cは英領インドの統治に関する文書を用いてのリード文であった。Aでは資料の読解に加えて地図の知識を問う問題が出題された。Bでは3つの資料の並べ替え問題が出題された。Cではインドを中心に幅広い知識が問われた。全体的に、戦後史や地図の知識など受験生が手薄になりがちな知識が求められた。
【第5問】旅と歴史
Aは3つの旅行記を、Bは朝鮮史をテーマとした会話文を用いてのリード文であった。Aではヨーロッパを中心に古代から20世紀まで幅広い知識が問われた。Bでは朝鮮史を中心に歴史事項の並べ替え問題などが出題された。年代整序問題が6問中2題出題されたこともあり、歴史の流れの正確な把握が求められたと言える。

◆新高3生アドバイス

・大学入学共通テストの基本は教科書
大学入学共通テストは、大問ごとに1つのテーマに沿って出題されます。リード文・素材文・資料には一見すると難解な内容が含まれていることもありますが、各設問・選択肢は教科書の内容から出題されています。つまり、授業をしっかりと受けて、基礎を固めることができれば容易に問題を解くことができるのです。
・歴史の基本の流れを押さえ、基礎を固めよう
大学入学共通テストは幅広い地域・分野から出題されます。それぞれの地域・時代の基本事項を押さえることが学習の出発点となります。教科書をしっかりと読み、太字の部分を中心に歴史の大きな流れをつかみましょう。一度に全てを覚えようとするのは無理なので、何度も読み込んで知識を深めていきましょう。同時に資料集を利用して、地理的な理解を含め、視覚的に捉えることも効果的です。自分の頭の中に当時の様子がイメージできるようにしましょう。
単に語句を暗記するのではなく、歴史のタテ(時間的な前後関係)・ヨコ(同時代の異なる地域の出来事)の関係に注目して学習を進めることが大切です。大学入学共通テストでは同時代(世紀)の出来事について問う問題が複数ありますので、年表を読み世界全体の動きについて把握し、さらに自分でノートに年表を作成してみましょう。また、周辺地域史や文化史のような教科書では簡潔に述べられている部分についての出題の可能性もあります。苦手意識をつくらず、広い分野に関心を向けましょう。基本事項を1つ1つ確認し、そこから派生した学習を進めることで広い知識を身に着けることができれば、高得点が期待できます。
普段から新聞・テレビ・インターネットなど各メディアのニュースを見て、世界の出来事について関心を持つようにしましょう。民族紛争・地域紛争など過去の事件が原因であるものもあり、調べてみると世界史だけではなく社会・時事の勉強にもなります。「世界史B」は試験直前まで得点の伸びが期待できる科目です。継続して学習し、最後まで粘り強く取り組みましょう。
・写真、年表、グラフ、史料などを意識して見よう
大学入学共通テストは、センター試験以上に写真、年表、グラフ、史料などが使用され、それらをもとにした出題があります。日ごろの学習の際に、資料集などを使用して、この出来事はどのような時系列で起きたのかを年表で確認する、掲載されているグラフを歴史的な視点で読み解く練習をするなど、資料に親しむ習慣をつけていきましょう。
・問題演習の積み重ねが大切
大学入学共通テストは、限られた時間内に正確に解答する力が求められます。出題形式は正誤判定問題のほか、年代整序問題、空欄に補充する適語・適文の組合せ問題など様々な種類があり、選択肢は4つないし6つです。一部教科書には記載のない事項を使った選択肢が出題される場合もありますが、他の選択肢についての正確な理解があれば、消去法で正解にたどり着くことも可能です。問題に慣れておくためには2回の試行調査やセンター試験を含めた過去問演習を行うこと、さらには東進の「共通テスト本番レベル模試」を継続して受験することが重要です。過去問や模擬試験を通して時間配分や問題を解く感覚をつかみ、本番に備えましょう。はじめのうちは思ったような得点が取れないと思いますが、結果だけにこだわらず、不正解の部分をしっかりと復習して苦手分野を1つずつ解消していきましょう。

◆新高2生アドバイス

・大学入学共通テストの基本は教科書
大学入学共通テストは、大問ごとに1つのテーマに沿って出題されます。リード文・素材文・資料には一見すると難解な内容が含まれていることもありますが、各設問・選択肢は教科書の内容から出題されています。つまり、授業をしっかりと受けて、基礎を固めることができれば容易に問題を解くことができるのです。
・世界・歴史に関するものに触れよう
世界史の学習を進めるにあたって、歴史を好きになる・興味を持つことが大切です。教科書や資料集に記載されているものについて、関連する書籍や映画などに触れてイメージを膨らませましょう。「どんな人物なのか」「どんな出来事なのか」と興味・関心を持って接することで世界史について知ることが楽しくなるはずです。単なる語句の暗記ではなく、地理的な理解を含め、広い視野に立って多角的に捉えるようにしましょう。
単に語句を暗記するのではなく、歴史のタテ(時間的な前後関係)・ヨコ(同時代の異なる地域の出来事)の関係に注目して学習を進めることが大切です。大学入学共通テストでは同時代(世紀)の出来事について問う問題が複数ありますので、年表を読み世界全体の動きについて把握し、さらに自分でノートに年表を作成してみましょう。また、周辺地域史や文化史のような教科書では簡潔に述べられている部分についての出題の可能性もあります。苦手意識をつくらず、広い分野に関心を向けましょう。基本事項を1つ1つ確認し、そこから派生した学習を進めることで広い知識が身に着けることができれば、高得点が期待できます。
普段から新聞・テレビ・インターネットなど各メディアのニュースを見て、世界の出来事について関心を持つようにしましょう。現在の世界での事件の中には、過去の歴史が原因となっているものもあります。どうしてこうなったのかなどについて調べてみましょう。世界情勢について知ることは歴史だけでなく社会・時事の勉強にもなり、将来の役に立つことでしょう。
・写真、年表、グラフ、史料などを意識して見よう
大学入学共通テストは、センター試験以上に写真、年表、グラフ、史料などが使用され、それらをもとにした出題があります。日ごろの学習の際に、資料集などを使用して、この出来事はどのような時系列で起きたのかを年表で確認する、掲載されているグラフを歴史的な視点で読み解く練習をするなど、資料に親しむ習慣をつけていきましょう。
・問題演習をしてみよう
大学入学共通テストは、限られた時間内に正確に解答する力が求められます。出題形式は正誤判定問題のほか、年代整序問題、空欄に補充する適語・適文の組合せ問題など様々な種類があり、選択肢は4つないし6つです。一部教科書には記載のない事項を使った選択肢が出題される場合もありますが、他の選択肢についての正確な理解があれば、消去法で正解にたどり着くことも可能です。このような問題に慣れておくために、すでに学習した分野を選んで、2回の試行調査やセンター試験を含め過去問演習を行うこと、さらには東進の「共通テスト本番レベル模試」を継続して受験することが重要です。はじめのうちは思ったような得点が取れないと思いますが、解答とともに解説をよく読み、しっかりと復習して苦手分野を1つずつ解消していきましょう。

◆解答はコチラ

 

◆1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進柏校の新年度特別招待講習開申込開始!

◆【定員次第〆切】渡辺勝彦先生!大学入学共通テスト英語 特別解説授業!受付中!

2021年 1月 16日 ★☆★【まとめ】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

大学入学共通テスト受験生の皆さん!

 

来年、再来年はキミの番です!

この同日体験受験をきっかけに志望校合格への第一歩を踏み出そう!

①日本史→→→☆解答解説コチラ

②世界史→→→☆解答解説コチラ

③地理→→→☆解答解説コチラ

④倫理→→→☆解答解説コチラ

⑤政治経済→→→☆解答解説コチラ

⑥現代社会→→→☆解答解説コチラ

⑦倫理・政経→→→☆解答解説コチラ

⑧国語→→→☆解答解説コチラ

⑨英語(リーディング)→→→☆解答解説コチラ

⑩英語(リスニング)→→→☆解答解説コチラ

⑪物理基礎→→→☆解答解説コチラ

⑫化学基礎→→→☆解答解説コチラ

⑬生物基礎→→→☆解答解説コチラ

⑭地学基礎→→→☆解答解説コチラ

⑮数学ⅠA→→→☆解答解説コチラ

⑯数学ⅡB→→→☆解答解説コチラ

⑰物理→→→☆解答解説コチラ

⑱化学→→→☆解答解説コチラ

⑲生物→→→☆解答解説コチラ

⑳地学→→→☆解答解説コチラ

 

◆1/16(土)申込開始!【最大4講座】東進柏校の新年度特別招待講習開申込開始!

◆【定員次第〆切】渡辺勝彦先生!大学入学共通テスト英語 特別解説授業!受付中!