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校舎からのお知らせ 

2021年 1月 17日 ★☆★【化学基礎】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

◆設問別分析

・第1問
問1 物質の分類に関する問題であった。どれも基本的な物質であり、易しかった。

問2 物質に含まれる酸素原子の物質量に関する問題であった。計算自体はどれも暗算できるものであり、物質量の概念が理解できていれば解答できる。

問3 原子に含まれる陽子、価電子、中性子の数を示したグラフを基に解答する問題であった。一見グラフに戸惑った受験者もいたと思われるが、原子の構造、および電子配置が正しく理解できていれば無理なく解答できる。

問4 結晶の電気伝導性に関する文章の空欄補充問題であった。各結晶の電気伝導性に関する基本的な知識を基に解答できる。

問5 金属の反応に関する問題であった。金属のイオン化傾向の大きさと、水との反応性がきちんと整理できていたかがポイントである。

問6 化学反応式中の下線を付した物質が酸化剤としてはたらいているものを選ぶ問題であった。原子の酸化数の増減を正しく調べることができれば解答できる。

問7 溶液の濃度に関する問題であった。密度を正しく使うことができたかがポイントである。

問8 燃料電池に関する問題であった。「化学基礎」では化学電池を詳しく学習しないため戸惑った受験者も多かったと思われるが、与えられた反応式の係数比を基に解答できる。

・第2問
問1
aは、塩の分類に関する問題であった。塩に関する基本的な知識を基に解答できる。
bは、陽イオン交換樹脂がもつ性質に関する文章を基に解答する問題であった。水溶液中に存在する陽イオンの価数に注意する必要がある。

問2 
aは、中和反応と塩の水溶液の性質に関する問題であった。各水溶液が酸性、中性、塩基性のいずれを示すかを考える必要がある。
bは、実験器具と操作に関する問題であった。「水溶液の希釈」に関する正しい理解が必要である。
cは、試料に含まれるH2Oの質量を求める問題であった。計算過程が複雑であり、難しかった。実験の流れが正しく理解できたかがポイントである。

◆新高3生アドバイス

・はじめに
いよいよ皆さんにとって大切な一年が幕を開けました。受験勉強に不安を感じている人も多いと思いますが、共通テスト化学基礎では、教科書の内容をきちんと理解することができていれば十分に対応できる問題が出題されており、何か特別な対策をする必要はありません。教科書の内容を理解することを中心に、計画的に学習を進めていきましょう。
・共通テスト化学基礎で求められる力
共通テスト化学基礎では、「グラフ」や「化学実験」に関連させた設問の出題がみられます。この傾向は今後も続くと思われるので、普段の学習からグラフの読み取りや、化学実験をテーマとした設問に慣れておくようにしましょう。また、従来のセンター試験と比べるとリード文がやや長い設問も見られ、読解力も必要になるため、普段から化学基礎の内容に関係のある文章を「読むこと」も意識して学習を進めましょう。
・1学期のうちに化学基礎を一通り復習しよう!
2年生までに「化学基礎」の学習は一通り終えている人も多いと思います。ただし、教科書のはじめの方の内容は忘れてしまっている部分もあるのではないでしょうか。過去問や模試などの実践的な問題演習を積むことも大切ですが、その一方で、教科書の内容を一通り復習し直すことも重要です。まずは教科書の内容を復習し、基礎的な問題集などを使って演習も行いながら学習を進めて下さい。そして、高3の1学期のうちに教科書の復習を終え、夏からは実践的な問題をどんどん解いていきましょう。
・模試を活用しよう!
東進の「共通テスト本番レベル模試」は、共通テストの問題をもとに出題内容や問題のレベルを分析して作られており、全国統一高校生テストを含めて年間6回実施されます。これらの模試を活用することで、問題の傾向を把握し、現状で自分に足りていない部分を知ることができます。上手く活用し、来年の本番に向けて十分な学力を身に付けていきましょう。

◆新高2生アドバイス

・はじめに
「化学基礎」の教科書の内容はそれほど多いわけではなく、2年生までに一通り学習を終える高校もあると思います。そのため、低学年のうちから受験を意識して計画的に学習を進めていけば、3年生になる前にある程度の学力を身に付けることが可能です。3年生になってからでは、他の教科の学習に追われ、十分に時間がとれないことも考えられるので、2年生のうちに一通りの学習を終えてしまいましょう。
・共通テスト化学基礎で求められる力
共通テスト化学基礎では、教科書で学習する内容に加え、「グラフ」や「実験」に関する問題が多く出題されています。また、教科書の章末問題や基礎的な問題集にはないような、やや文章が長い設問もみられるので、普段から化学基礎の内容に関係のある文章を「読むこと」も意識して勉強するようにしましょう。
・化学物質と物質量に慣れよう!
化学基礎の学習を進めていく上で、頻繁に出てくる物質の名称や化学式はある程度覚えておく必要があります。さらに、物質を構成する原子や分子の構造などを常に頭の中でイメージすることも大切です。また、化学基礎の内容は、一度の学習だけではなかなか習得することはできないため、日頃から基礎的な問題を解くなどして、少しずつ慣れていくことが大切です。特に、化学基礎では物質量(モル)を用いた計算問題が出題されます。決して複雑な問題ではありませんので、まずは物質量(モル)の意味を正しく理解し、易しい問題の練習からはじめて下さい。
・常に最新の情報に耳を傾けよう!
東進では、共通テストの問題を徹底的に分析し、皆さんにとって有益な情報を随時発信していきます。年間6回行われる「共通テスト本番レベル模試」を積極的に受験し、万全の態勢で2年後の本番を迎えられるようにしましょう!

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2021年 1月 17日 ★☆★【物理基礎】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

◆設問別分析

【第1問】小問集合
第1問は、昨年のセンター試験と同様に物理基礎のさまざまな分野を扱った小問集合であった。昨年同様、計算だけでなく、現象に関する正確な知識を問う問題が出題された。
問1は、力の描図の問題である。木片はリンゴや床からは押されているということを意識できれば解ける問題である。
問2は、静電気力に関する問題である。同符号の電荷は斥力を、異符号の電荷は引力を及ぼし合うことを考えれば良い。
問3は、電磁波に関する問題である。知識問題であるが、振動数が大きいほど持っているエネルギーが大きいことを考慮すれば解ける問題である。
問4は、熱に関する正誤問題である。会話文形式といって戸惑う必要はなく、ひとつひとつ確認していけばよい。⑤については絶対温度の定義を考えれば判断できる。
【第2問】波動、電気
Aは、弦楽器のつくる音波と倍音の重ね合わせに関する問題であった。
問1は、グラフを読めば解答できる問題だが、波形が正弦波でないため戸惑う可能性がある問題であった。
問2は、単純な重ね合わせではなく、倍音の重ね合わせだったため、理解に差が出る出題であった。
Bは、変圧器および消費電力に関する出題であった。
問3は、巻数と電圧の関係を問うだけの基本問題であった。
問4は、電流について問う問題である。「電力が等しく保たれるものとする」という記述に注目すれば解答できる問題であった。
問5は、消費電力の数値計算の問題である。単に抵抗率と抵抗の関係の公式を適用する問題ではなく、図から必要な情報を抜き出す力が求められる問題であった。
【第3問】力学
記録タイマーを用いた台車の運動の実験に関する問題であった。昨年と異なり、A、Bの分割はなくなった。
問1は、平均の速さを求める問題である。実験の内容を理解していれば解ける。
問2は、運動方程式をたて、数値計算をする問題である。この問題では結果を選択肢から選ぶのではなく、実際の数値を1桁ずつ解答させる形式だっため、より正確な計算能力が求められた。
問3は、計測したデータからその現象が生じた理由を答える現象把握の問題であった。運動方程式の理解と、そのうえで実験において何が変化したかを考慮できる能力の2つが問われた。
問4は、計測したデータを読み取り数値計算をする問題である。正確な計算能力が求められる問題であった。
問5は、エネルギーの基本知識が身についていれば解ける問題であった。

◆新高3生アドバイス

・大学入学共通テストも教科書からの出題
2021年から、これまでのセンター試験にかわって大学入学共通テストが始まりました。共通テストでは新傾向といわれる問題が出題され、今までのセンター試験と問われている能力にいくらかの違いがあります。たとえば、近年のセンター試験でも実験や現象に関連した問題は出題されていましたが、共通テストでは、実際に実験を行いそのデータを処理する能力まで問われるようになりました。このような問題を解くためには、自然現象に対して興味をもって観察し、考察する力が必要になります。日頃から実験での体験や映像で目にしたことを深く考察することを怠らないようにし、実験や参考の項目も含め教科書の隅から隅まで目を通しておきましょう。

・現象を物理学的に正しく捉えることを心がける
「物理基礎」は、力学、熱、波動、電磁気、エネルギーの利用などを扱います。専門的な内容は「物理」で扱うため、物理基礎は日常的な内容が中心となります。「物理」のように、計算を通じて複雑な現象を解析する問題はほとんどありません。「物理基礎」においては「自然現象を物理学的に捉えることができるか」が主題とされており、計算はわずかです。数学と異なり、自然現象を扱っているため、物理計算には現象にそった意味合いがあります。ただ解法を覚えるだけでなく、式の意味の理解に努めましょう。教科書等では、図や写真を多用して現象の捉え方を丁寧に説明しています。計算問題を解く前に、時間の経過とともにどのように現象が起こっていくのかを想像するようにしましょう。

・基本問題から解いていく
現象の捉え方についての考察をしてから問題演習を行うと「物理基礎」に関する理解が深まります。いきなり実践的な問題を解くのではなく、教科書の例題のような基本問題から始めるのが重要です。演習の際には「解説を読んでわかった」で終わりにすることなく「現象を物理学的に正確に捉えられているか」を自問自答しながら慎重に進めていきましょう。「答えが出たらおしまい」という考え方を捨て、「何が原因で、何が起きたのか」を丁寧にひとつひとつ明らかにしましょう。

・模試を受験して、共通テストの出題形式と傾向に慣れる
物理基礎の学力が身についたとしても、共通テストの出題傾向や形式に戸惑って実力が十分に発揮できないと、それまでの努力が報われません。また、「物理基礎」とそれ以外の基礎科目を合わせて解答時間が60分なので、時間配分にも慣れておかないといけません。共通テスト本番で実力を発揮するためにも、出題形式や出題範囲が同じ「共通テスト本番レベル模試」を受験し、共通テストの出題形式や時間配分に慣れておきましょう。1年分の過去問しか存在しない現在、全国統一高校生テストを含めて年間6回実施される「共通テスト本番レベル模試」は有効な演習の機会となります。もちろん、模試は受けっぱなしにするのではなく、不正解だった問題や偶然正解した問題について復習することも重要です。出来なかった問題を復習し、類題が解けるようになれば、更なる高得点が期待できます。

◆新高2生アドバイス

・大学入学共通テストも教科書からの出題
2021年から、これまでのセンター試験にかわって大学入学共通テストが始まりました。共通テストでは新傾向といわれる問題が出題され、今までのセンター試験と問われている能力にいくらかの違いがあります。たとえば、近年のセンター試験でも実験や現象に関連した問題は出題されていましたが、共通テストでは、実際に実験を行いそのデータを処理する能力まで問われるようになりました。このような問題を解くためには、自然現象に対して興味をもって観察し、考察する力が必要になります。日頃から実験での体験や映像で目にしたことを深く考察することを怠らないようにし、実験や参考の項目も含め教科書の隅から隅まで目を通しておきましょう。

・物理基礎とは
「物理基礎」は、力学、熱、波動、電磁気、エネルギーの利用などを扱います。さらに専門的な科目である「物理」があるため、「物理基礎」は日常的な内容が中心となります。物理は、教科書等に出てくる知識や式を記憶するだけでできるようになる科目ではありません。物理現象や式の意味を正しく理解し、整理することが必要です。

・中学理科の物理分野を確認しておく
「物理基礎」の内容は、中学校で学んだ理科の物理分野が基礎となります。物理は積み上げ型の科目ですから、基礎となる中学理科の理解が不十分だと、「物理基礎」の理解も難しくなります。したがって、「物理基礎」の学習を始める前にまず行うことは、中学理科の復習です。中学理科では、力学、波動、電磁気などの内容を学んでいます。中学の内容だからと言って軽んじることなく、復習してみると忘れている知識やあいまいな内容がいくつもあることに気づかされるはずです。このような不完全な学習項目をそのままにしておかず、復習してより理解を深めることで、「物理基礎」の学習のスタートラインに立てると言えます。

・まず授業や教科書を活用する
大学入学共通テストになってテスト形式が様変わりしても、物理基礎の出題範囲は変わりません。「物理基礎」の学力を向上させるためには、まず教科書の内容を十分に理解することが大切です。そのためには「物理基礎」の授業をしっかりと活用することが重要です。授業の予習・復習によって「物理基礎」の学力を身につけ、教科書の演習問題を解けるようにしておく必要があります。一見、地味に感じるかもしれませんが、物理は積み上げ型の科目です。地道な努力の積み上げが合格につながります。

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2021年 1月 17日 ★☆★【英語リスニング】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

◆設問別分析

【第1問】
A 短い発話の内容に合う英文を選ぶ
B 短い発話の内容に合う絵などを選ぶ
A、Bいずれも短い発話を聞き、発話内容の概要や要点を正しく把握した上で最も適切な選択肢を選択する問題。読み上げ文はすべて20語以内と短く、使用される語句も英検3級~準2級レベルの平易なものであったが、発話内容と選択肢を正確に理解しなければ選択肢を1つに絞ることが難しかったであろう。
【第2問】
短い対話の内容に合う絵などを選ぶ

短い対話とそれについての問いを聞き、最も適切なイラストや図、場所を選ぶ問題が4題出題された。あらかじめ日本語で書かれている対話の場面をヒントに、状況を正しく理解し、イラストや図、場所の差異を判断する力が問われる。スクリプトではイラストの内容を直接説明していない設問もあるため、正しい解答を類推する力も求められている。
【第3問】
短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ

短い対話を聞き、その内容についての質問に対する答えを選ぶ問題が6題出題された。昨年までの第3問Aに類似する形式だが、今年度は対話の場面があらかじめ日本語で書かれていたので、状況は類推しやすくなっている。一方で大問中の設問数は6問と多めであるため、即座に頭を切り替えていくことが重要となる。
【第4問】
A やや長めの発話の内容に沿って、情報を整理する

B 複数の発話を比較して、条件に最もふさわしい発話を選ぶ
Aはやや長めの発話を聞き、ワークシートのグラフや図表の空所に正しい情報を当てはめる問題であった。Bは複数の発話を聞き、与えられた条件に最も合う発話を選択する問題であった。いずれも読み上げられる英文を、状況・条件に基づいて比較し、判断する力が問われる。
【第5問】
社会的話題に関する講義を聞き、質問に対する答えを選ぶ

幸福感についての講義を聞き、その内容をまとめたワークシート(講義メモ)を完成させる問題や、講義の内容と一致する選択肢を選ぶ問題が出題された。また、与えられたグラフを見ながら講義の続きを聞き、どのようなことが言えるかを答える問題も出題された。英語で行われる講義を聞き、概要や要点を捉えて内容をまとめる力や、図表の情報と組み合わせて総合的に判断する力が問われている。
【第6問】
A 2人の会話を聞いて、質問に対する答えを選ぶ

B 長めの会話・議論を聞いて、質問に対する答えを選ぶ
Aは異なる意見をもつ2人の会話を聞き、話者の発話の要点を問う問題であった。Bは4人の意見交換を聞き、A同様に話者の要点を問う問題が出題されたのに加え、複数のグラフや図を識別する問題も出題された。話者の立場や意見を正しく把握する力、会話の概要や要点を理解して、情報を整理する力が問われる。

◆新高3生アドバイス

今年度から始まった大学入学共通テスト(以下共通テスト)では、多くの大学でリスニングとリーディングの得点比率が1対1となります。そのため、しっかりとしたリスニング対策をすることが重要です。共通テストリスニングの特徴としては、英検2級レベルまでの語彙が範囲となること、英文が一度しか読み上げられないパートがある(第3問~第6問)こと、などが挙げられます。
【今後の学習方針】
 リスニングの対策として、まずは話されている内容を理解するために必要な語彙力、文法力を固めることが大切です。リーディングパートにも通じることですが、共通テストリスニングでは、語彙や文法の知識は習得できている前提で、その知識を「正しく」理解し活用できているか、その知識を使って情報を整理できるか、といった力が問われます。知識をアウトプットする練習に時間を充てるためにも、遅くとも高3の1学期までには英検2級レベルの語彙や英文法の学習は一通り終えましょう。既に終えた人も二巡三巡と繰り返し、知識を盤石なものにしていきましょう。
【学習法アドバイス】
 リスニングの力は、英語を聞かなければ伸ばすことはできません。したがって、日頃から習慣的にネイティブの英語を聞く訓練を積んでいくことが大切です。1日10分でも、継続して耳を鍛えることがリスニング力の向上につながります。現在高2生である皆さんは、今日からでも「聞く訓練」を始めていきましょう。素材は何でもかまいませんが、聞き取りに慣れていない人は、短い文や会話から始めるとよいでしょう。初めのうちは、次々に新しいものを聞くよりも、同じ素材を繰り返し聞いて、英語独特のリズムとイントネーションを身につけるようにしましょう。以前に解いたことのある模試の音声や、学校の教科書の音源等も積極的に活用してください。
 短文ならある程度聞き取れる人は、長めの会話や文章の聞き取りを行い、英語を英語の語順のまま処理していく力を高めましょう。耳を慣らすためには、漫然と音を聞くのではなく、積極的にその音をまねて自分でも発音してみることが効果的です。文法や語彙の学習時にもしっかり声を出して読み、教科書の英語本文も声に出して繰り返し読む練習をしましょう。ただ読むだけではなく、意味を意識しながら読むこと、できるだけ元の音源のスピードや発音に近づけて読むことで、よりリスニング力が高まります。
 また、試験では、常に展開を予測しながら能動的に耳を傾ける姿勢が大切です。すべてを聞き取ろうとするのではなく、何を聞き取るべきなのか、聞き取るポイントを定めて聞く練習をしましょう。模試を定期的に受験し実践形式で練習を重ねてください。

◆新高2生アドバイス

今年度から始まった大学入学共通テスト(以下共通テスト)では、多くの大学でリスニングとリーディングの得点比率が1対1となります。そのため、しっかりとしたリスニング対策をすることが重要です。これからの日々の学習の中に、リスニング対策の時間も組み込んでいきましょう。
【今後の学習方針】
 リスニングで話されている内容を理解するためには、まず語彙力、文法力を固めることが必要になります。リーディングパートにも通じることですが、共通テストリスニングでは、語彙や文法の知識は習得できているという前提で、その知識を「正しく」理解し活用できているか、その知識を使って情報を整理できるか、といった力が問われます。知識をアウトプットする練習に時間を充てるためにも、高1のうちに英検準2級~2級レベルの語彙や英文法の学習を一通り終わらせ、高2では、より多くの英語に触れる中でその内容を二巡三巡と繰り返して知識を盤石なものにしていくことが理想的です。
【学習法アドバイス】
 リスニングの力は、英語を聞かなければ伸ばすことはできません。したがって、日頃から習慣的にネイティブの英語を聞く訓練を積んでいくことが大切です。1日10分でも、継続して耳を鍛えることがリスニング力の向上につながります。素材は何でもかまいませんが、聞き取りに慣れていない人は、短い文や会話から始めるとよいでしょう。初めのうちは、次々に新しいものを聞くよりも、同じ素材を繰り返し聞いて、英語独特のリズムとイントネーションを身につけるようにしましょう。学校の教科書の音源や、以前に解いたことのある模試などの音源も積極的に活用してください。
 短文ならある程度聞き取れる人は、長めの会話や文章の聞き取りを行い、英語を英語の語順のまま処理していく力を高めましょう。耳を慣らすためには、漫然と音を聞くのではなく、積極的にその音をまねて自分でも発音してみることが効果的です。文法や語彙の学習時にもしっかり声を出して読み、教科書の英語本文も声に出して繰り返し読む練習をしましょう。ただ読むだけではなく、意味を意識しながら読むこと、できるだけ元の音源のスピードや発音に近づけて読むことで、よりリスニング力が高まります。また、試験では、常に展開を予測しながら能動的に耳を傾ける姿勢が大切です。すべてを聞き取ろうとするのではなく、何を聞き取るべきなのか、聞き取るポイントを定めて聞く練習をしましょう。模試を定期的に受験し、実践形式で練習を重ねてください。

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◆【定員次第〆切】渡辺勝彦先生!大学入学共通テスト英語 特別解説授業!受付中!

2021年 1月 17日 ★☆★【英語リーディング】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

◆設問別分析

【第1問】A ショートメールの読み取り B ウェブサイトの読み取り
Aはショートメールを読み、やり取りの内容を読み取る問題。Bはウェブサイトを読み、必要な情報を探し出す問題。ほかの大問に比べ英文のレベルは易しめだが、Aではショートメッセージの内容を踏まえて次にくるであろう返答を選択するなど、与えられた情報から解答を推測する力が求められるようになっている。
【第2問】A データとコメントの読み取り B メール文の読み取り
Aはバンド大会のスコア結果とジャッジの評価を読み、得られる情報から論理的に推測をしたり、客観的事実と意見の区別をしたりする問題。スコア結果とジャッジの評価を両方参照して答える必要がある。Bは新しい学校方針に関するメールのやり取りを読み、客観的事実と書き手の意見の区別をしたり、書き手の考えを読み取ったりする問題。A・Bどちらも語数は少なく英語も易しいが、内容を理解したうえでの思考力・判断力によって差がつく問題。
【第3問】A ウェブサイトの読み取り B 通信文の読み取り
Aは旅行に関するウェブサイトを読み、記事内の意見と情報を正しく判断することが求められる問題。ウェブサイトに挿入された図の情報をもとに時間を計算しなければならない出題がある。Bはボランティア活動の募集に関する学校のニュースレターを読み、文章の中での時系列に沿って選択肢を並び替えたり、正しい内容を読み取ったりする問題。段落ごとの内容を順序だてて理解する必要がある。
【第4問】複数情報と図表の総合的な読み取り
メールのやり取りと、添付された図表を見て、やり取りの趣旨を読み取る問題。2通のメールの内容を照合して判断する問題や、メールの本文と時刻表やグラフの情報を組み合わせて答える問題のほか、メールの趣旨から考えられる提案を推測して答える問題など、複数の情報源の中から必要な情報を読み取り、総合的に判断する思考力が問われている。
【第5問】レポート文の読み取り
プレゼンテーションコンテストに参加する準備として、ある人物について書かれたレポート記事を読み、出来事を時系列に沿って整理したり、プレゼンテーションスライドの空所にあてはまる内容を選択したりする問題。複数の選択肢を解答する問題や登場人物を整理する問題など、新しい出題形式が見られた。文中の出来事を1つずつ追いながら、本文の概要を理解する力が求められる。
【第6問】A 説明的文章の読み取り B 説明的文章の読み取り
説明的文章を読み、その要点や概要を把握する問題。Aはスポーツの安全性についての記事をもとに、概要をまとめたポスターを完成させる問題が出題されている。また、Bでは甘味料についての英文を読んで、内容についての質問に答える問題や表をまとめる問題が出題されている。単に英文を理解するだけでなく、文章の論理展開を把握したり、要約したりする力が問われている。

◆新高3生アドバイス

今年度から始まった大学入学共通テスト(以下共通テスト)リーディングでは、長文読解が中心となります。従来のセンター試験の第1問や第2問にあたる、発音・アクセントや文法・語法の知識を直接問う問題は出題されなくなりましたが、だからといって語彙や文法の重要性が低くなったわけではありません。与えられた英文・イラスト・グラフなどから必要な情報・概要・意図などを把握する応用問題に対処するためには、確かな文法・語法の知識が基盤となります。また、問題の総語数も従来より増加したため、短時間で多くの情報を処理する能力が必要になります。
【今後の学習方針】
 対策として必要なことは、まず語彙や文法の知識を盤石なものにすること。そしてその知識を「正しく」「迅速に」活用できるようになるためにも、たくさんの英文を読む練習をすることです。遅くとも高3の1学期までには英検2級レベルの語彙や英文法の学習を一通り終えましょう。既に終えた人も二巡三巡と繰り返し、知識を盤石なものにしていきましょう。
【学習法アドバイス】
 語彙や文法の学習の際には、その意味だけでなく、正しい発音やアクセントを意識しながら声に出して覚えていくことが有効です。正しい音が定着することで、「リスニング」パートにも知識を活かすことができます。1日に学習する量の目安を決め、それが習慣になるくらい、毎日学習を継続してください。1日の中で、朝の起床後、夜の就寝前、など複数回学習の時間を確保しそれを習慣化することで、反復練習となり知識が定着しやすくなります。受験の最後の1日まで、この習慣を必ず続けることが重要です。
 語彙や文法の知識が身についてきたら、長文読解において、文構造を正しく捉える力や情報を整理する力を鍛えていきましょう。そのためには、英文を読む際に、主語・述語・修飾関係などに注意して読み解く訓練をすることが重要です。英文の構造や内容を把握した上で、音読練習をしていきましょう。何度も音読することで、構文の型が定着するだけでなく、英文理解のスピードを上げることにもつながります。また、正確な内容把握のためには、誰が、どういった主旨の発言をしているのか、そのトピックに対して賛成なのか反対なのか、その内容は事実なのか意見なのか、といった情報を整理し、主張を簡潔にまとめる練習も有効です。まずは今回の共通テストの復習をしっかり行ったうえで、模試をできるだけ多く受験し、実践形式での経験を重ねていきましょう。

◆新高2生ドバイス

今年度から始まった大学入学共通テスト(以下共通テスト)リーディングでは、長文読解が中心となります。従来のセンター試験の第1問や第2問にあたる、発音・アクセントや文法・語法の知識を直接問う問題は出題されなくなりましたが、だからといって語彙や文法の重要性が低くなったわけではありません。与えられた英文・イラスト・グラフなどから必要な情報・概要・意図などを把握する応用問題に対処するためには、確かな文法・語法の知識が基盤となります。また、問題の総語数も従来より増加したため、短時間で多くの情報を処理する能力が必要になります。
【今後の学習方針】
 対策として必要なことは、まず語彙や文法の知識を盤石なものにすること。そしてその知識を「正しく」「迅速に」活用できるようになるためにも、たくさんの英文を読む練習をすることです。高1のうちに英検準2級~2級レベルの語彙や英文法の学習を一通り終わらせ、高2ではより多くの英文に触れつつその内容を二巡三巡と繰り返していきましょう。その後は模試や過去問を利用して、問題を解く経験を積んでいきましょう。
【学習法アドバイス】
 語彙や文法の学習の際には、その意味だけでなく、正しい発音やアクセントを意識しながら声に出して覚えていくことが有効です。正しい音が定着することで、「リスニング」パートにも知識を活かすことができます。1日に学習する量の目安を決め、それが習慣になるくらい、毎日学習を継続してください。この習慣が早いうちに身につくかどうかが、受験成功のカギを握っています。
 語彙や文法の知識が身についてきたら、長文読解において、文構造を正しく捉える力や情報を整理する力を鍛えていきましょう。そのためには、英文を読む際に、主語・述語・修飾関係などに注意して読み解く訓練をすることが重要です。英文の構造や内容を把握した上で、音読練習をしていきましょう。何度も音読することで、構文の型が定着するだけでなく、英文理解のスピードを上げることにもつながります。また、正確な内容把握のためには、誰が、どういった主旨の発言をしているのか、そのトピックに対して賛成なのか反対なのか、その内容は事実なのか意見なのか、といった情報を整理し、主張を簡潔にまとめる練習も有効です。模試を定期的に受験し、実践形式での経験も重ねていきましょう。

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2021年 1月 16日 ★☆★【国語】大学入学共通テスト 解答速報★☆★

◆設問別分析

【第1問】香川雅信『江戸の妖怪革命』(設問中に芥川龍之介「歯車」)→やや難化
問1の漢字はセンター試験と同様の形式だが、選択肢は1つ減。問2は傍線部Aを含む[3]段落の内容が解答根拠。問3の傍線部B「アルケオロジー的方法」は[7]~[9]段落で説明されている。特に[7]冒頭「アルケオロジーとは、…」で始まる1文の内容をおさえたい。問4は傍線部Cを含む[14]の内容が解答根拠。問5は生徒の「学習の過程」に即して本文理解を深める問題。(ⅰ)は[2]~[5]、(ⅱ)は[12]~[17]という、やや広い範囲の理解が求められている。(ⅲ)は本文[17]の内容と関係する設問だが、設問の【ノート3】で引用されている「歯車」(芥川龍之介)を参照すれば、正答を選べる。
【第2問】加能作次郎「羽織と時計」(設問中に宮島新三郎「師走文壇の一瞥」)→やや難化
大正期の身辺雑記的な心境小説の一節で、語句の意味、心情説明、理由説明など、従来のセンター試験と変わらない形式の設問が中心だが、最後の問6は小説についての評論家の批評を資料として提示して、作品鑑賞を深く問う新傾向の出題となっている。問4、5、6がやや紛らわしく、全体として昨年よりやや難化している。
【第3問】『栄花物語』→やや難化
問1はセンター試験同様の解釈の問題。(イ)(ウ)は重要単語・敬語・文法の知識で解ける。(ア)の「まねび」はやや難。問2の理由説明問題は、直前の「よろしきほどは」を踏まえて考える。問3の傍線部に関する語句や表現の問題は試行調査にもあったが、文法や敬語についてはほぼ問われなかった。②③についての判断がやや難。問4はセンター試験でも出題があった、登場人物に関する説明問題。正解となる⑤は傍線部(イ)の直後の内容に合致する。問5の和歌の説明文を踏まえる問題は、試行調査などでも出ていない新形式。三首の和歌の解釈が正確にできなくてはならない。
【第4問】欧陽脩『欧陽文忠公集』『韓非子』→昨年並み
【問題文Ⅰ】は、昨年の五言古詩に続いて、全22句の欧陽脩の五言古詩で、【問題文Ⅱ】は同じく馬を御する術についての『韓非子』の文章であり、二つの素材の組み合わせであった。問1は「徒(たダ)」「固(もとヨリ)」と同義の字を問う問題、問2は語句の解釈、問3は押韻の問題、問4は返り点の付け方と書き下し文の組み合わせ、問5は送り仮名のない傍線部の解釈、問6は全体の趣旨に関わる問題であった。

◆新高3生アドバイス

みなさんが来年受験する大学入学共通テストでは、複数素材(文章・条文・グラフ・表・図・写真・会話など)の出題が想定されています。いくつもの素材を読解して設問を解くわけですから、時間制約の厳しい試験といえるかもしれません。今年度は、2020年度までのセンター試験にかわって初めて「大学入学共通テスト」が実施されましたが、共通テスト2期生となる、みなさんが受験する来年は、今年とは素材の組み合わせが異なる可能性も十分にあります。素材の組み合わせが変われば、問題の見た目の印象は、全く違ったものになるでしょう。したがって、これらに対応する力を付けるためには、いろいろなタイプの複数素材で構成された問題を解く必要があります。ただし、手に入る「共通テスト型」の問題は試行調査の問題を含めてもあまり多くないでしょうから、東進で2カ月に1度実施される「共通テスト型」の模試や、市販の「共通テスト型 問題集」などを利用するとよいでしょう。いろいろなパターンに数多く触れることが目的なので、力がついてから模試を受験しようという考えではなく、可能な限り、受験するようにしましょう。そして、複数素材の問題に慣れることよりも、もっと重要な、大前提となることがあります。それは、「国語学習の基本は読解力をつけること」であるということです。
どんな出題であっても、「書かれている内容を理解し、設問要求に合致する選択肢を選ぶ」という国語の読解の基本姿勢は変わりません。また、特に古文・漢文においては、身につけなければ、読むことすらできない知識(古文単語・文法力、漢文重要漢字・句法力)があります。これらをきちんと身につけ、読解に使えるようにし、読解の演習を積み重ねることで、国語の読解力を身につけておくことが重要となります。また、みなさんの先輩が受験していた、センター試験の問題は良質なものが多く、最良の演習素材です。基本的な読解力を身につけたら、まずはセンター試験の過去問で読解力を鍛え、現代文2題・古文1題・漢文1題の4題を80分で解く訓練を行いましょう。加えて、模試で複数素材の問題への対応力を付けていけば、どんなタイプの出題となったとしても、おそれることはありません。大学入学共通テストまであと1年、次のアドバイスを参考にして、計画的に勉強を進めていきましょう。
■現代文
 第1問では「論理的な文章」「実用的な文章」、またはこれらの文章を組み合わせた問題が、複数素材で出題される見込みです。抽象度が高く、論理力思考力が問われる評論を読み解く力があれば、「論理的な文章」「実用的な文章」の読解は容易です。センター試験の過去問を利用して読解力・論理的思考力を鍛え、模試など共通テスト型問題の受験をして複数素材の問題への対応力を高めましょう。また、漢字・語彙といった知識事項に自信が無い人はこれらを固めることが先決です。漢字力・語彙力は、単に漢字問題や語彙問題で点を取れるようになるだけでなく、読解力を根本から支えるものになります。早い段階で漢字と語句の問題集を1冊ずつ仕上げ、それを文章読解の中で活用していく形をとりましょう。また、「速く、読み・解く力」を身に付けるためには、まず設問に先に目を通して問われることを予め理解しておき、本文を読みつつ問題がきたら解くという読解法(「読みつつ解く」)を日頃からトレーニングしておくことも重要です。また、複数素材がある場合、それらをどの程度読み込む必要があるかなど(例えば、長い法律の条文の掲載があるが、設問からすると、あるポイントだけを理解すればよいなど)の判断も重要になってきます。そして、本文を読み進めるときはただ目で文字を追うのではなく、キーワードや筆者の主張に線を引く、関連資料のポイントに印をつけておくなど手を動かすことで解答の根拠をすばやく見つけられるように学習を進めていきましょう。

 第2問は、「文学的な文章」からの出題となります。試行調査の第1回では、小説とそれを元にした小説の組み合わせの問題、第2回では、詩とエッセイの組み合わせ問題が出題され、今回の共通テスト本番では、小説と、その小説に関する批評文(設問中)を含んだ問題が出題されました。これらのように、「文学的な文章」においても複数の素材の組み合わせでの出題が想定されますが、文学的な文章でも、本文を「客観的」に読むという読解法には変わりがありません。感情移入をして主観的に読んでしまうと得点は安定しませんから、本文を客観的に正確に読み、事実関係と登場人物の心情をとらえ、選択肢を要素ごとに分けて丁寧に吟味する読解法を身につけていきましょう。
 また語句問題は「辞書的な意味」を答える必要があります。日頃から辞書を引く習慣をつけて語彙力を強化するとともに、詩・短歌・俳句の出題に備えて「国語便覧」などを読む習慣をつけましょう。なお、第2問では、文学評論が出題される可能性もあります。その場合は、論理的な文章の読解の仕方をベースに読解していきましょう。
■古文・漢文
 大学入学共通テストの古文(第3問)・漢文(第4問)の問題は、現代文に比べると旧来のセンター試験との違いは少ないようです。問題演習にセンター試験の過去問は積極的に利用しましょう。古文や漢文は知識・基本事項の比重が大きく、身につけた知識が点数に結び付きやすい科目です。古文であれば、古典文法・古文単語・古典常識・敬語法を、漢文であれば、返り点・重要句法・漢字の用法や読み・重要語など、土台になる知識の完成度が大きなカギを握ります。これらをできるだけ早い時期にマスターすることが大切です。繰り返し確認をしながら、遅くとも夏休みが終わるまでに知識を定着させましょう。知識を身につけた後は、それを駆使してできるだけたくさんの問題を解き、解法の訓練を重ねること、そして、複数素材が問題文や設問文に入ってくる共通テスト型の問題演習を模試などを利用して行うことが必要です。安定した土台の上に、正解を判断するスピードや要領の訓練を重ねることで、常に高得点をとる力を身に付けることができるようになります。
 夏以降は、解法と時間配分の訓練を繰り返して下さい。複数素材を扱った共通テスト対応型の模擬試験は実践演習に最適です。模擬試験は、学習の進捗度・定着度を測定・認識するという意味で大変重要です。自分の学習進捗度合いは計画通りに進んでいるかを客観的に判断するためにも、「全国統一高校生テスト」を含めて隔月で年6回行われる「共通テスト本番レベル模試」を連続して受験していくことで、着実に実力をのばしていきましょう。

◆新高2生アドバイス

大学入学共通テストの問題を解いてみた感想は、いかがでしたか? 「国語はなんとかなる」と思っていた人は、ボリュームの多さに圧倒されたかもしれません。いわゆる国語の文章が1種類だけではなく、問題文および設問文に含まれる複数の素材(文章や写真・図・表・会話など)を読み解く問題が出題されます。ただし、「大学入学共通テスト」のボリュームや難しさ、いままでイメージしていた国語の問題との違いに圧倒されたとしても、問題文を読み、内容を理解して設問に答えることには変わりがありません。どのような問題が出題されてもベースとなるのは国語力(読解力と語彙力)です。読解力の定着にはある程度の時間が必要なので、他教科との学習バランスを考えてもベースとなる国語力は高2生のうちに確実に身につけてしまいましょう。
「大学入学共通テスト」で高得点を取ることは志望校合格の絶対条件です。ぜひ次のアドバイスを参考にして、高2のうちから、学力大幅アップに向けて、計画的に勉強をすすめていきましょう。
■現代文
 現代文で高得点をとるには、まず本文の正確な「読み」が前提になります。漢字や語句などの知識の習得は、高2の段階での大切な学習の一つです。単に表面的な知識を増やすのではなく、文章を読解していく中で、生きた形で語彙力をつけることを心がけてください。 次に、「速く読む訓練」を積んでください。解答時間に余裕のない「大学入学共通テスト」に対応するためには、一定以上の読解速度が必要です。これは一朝一夕では身につきません。早いうちから意識して速読する習慣をつけておいてください。また、「論理的な文章」と「文学的な文章」に得意不得意のある人は、安定した成績を取るためにも、早い時期に苦手な分野を集中して学習し、克服しておくようにしましょう。なお、「大学入学共通テスト」からは「実用的な文章」の出題もありますので、国語の勉強だけでなく、「新聞」やいろいろなジャンルの「本」を読むことが結果的に試験対策にもつながります。積極的に読書の習慣を身につけましょう。また、模試や過去問などを解いた後は必ず「復習」する習慣を付けましょう。現代文を解きっぱなしにしていては実力はつきません。間違えた箇所の原因を知り、次に同じミスを繰り返さないようにしていくことで、次第に実力がアップしていくのです。
 いずれにせよ、今まで現代文に対して正面から取り組んでいなかった人は、現代文に対する意識を改革してください。大学入試の現代文は、適当な勉強では高得点を取ることができないという事実を知り、きちんと対策を立てていくべきものだという認識を持つこと、そしてそのための基礎力をこの一年間で養成するのだ、というやる気を持って学習に臨みましょう。
■古文・漢文
 まだまだ十分に時間はあるのですが、新高2生の諸君には、できるだけ早く「受験勉強としての古文・漢文」をスタートしてほしいと思います。学校の授業でやっているからOKではなく、「受験勉強としての古文・漢文」の意識を持つことが大切です。
 古文・漢文は、現代文に比べると、土台となる知識の比重が大きい科目です。
 古文であれば、用言の活用と助動詞・助詞を中心にした解釈のための古典文法、500語ほどの重要な古文単語、古典常識、敬語法などです。漢文であれば、返り点をたどりながら本文を読むスピードと書き下し文にできる訓読の力、使役・受身・反語・疑問・否定といった句法の力、漢字の読みや用法の知識などです。もちろん、これらの知識を蓄えることが最終目標ではなく、知識などを駆使して問題を解く力をつけることが最終的な目標です。知識の土台固めは反復して勉強する時間が必要ですので、早く始めた者が勝ちなのです。特に漢文は、「短期間で高得点が取れるようになる」科目ではありますが、それゆえ後回しにしておいて、結局最後まで点数が伸びないという受験生が少なからずいます。高2のうちに、早めに知識をマスターしてしまうつもりで始めましょう。問題演習はまだ焦る必要はありませんから、とにかくこの1年間は、受験勉強本格的始動のための土台固めと位置づけて下さい。大学入学共通テスト」に対する実戦的な対策としては、6月と10月に実施される「全国統一高校生テスト」があります。これによって、大学入学共通テストではどのような出題がされ、どのような力が求められるのかを実際に知ることができます。自信のある人は「全国統一高校生テスト」に加えて、偶数月に実施される、「共通テスト本番レベル模試」も受験しましょう。真剣に問題に取り組む模試の時間は、学力を伸ばす絶好の機会です。自分の現時点の力を知るためにも、学力を伸ばすためにも模試は毎回欠かさず受験するようにしましょう。

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