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校舎からのお知らせ

2023年 1月 14日 ★☆★【リスニング】大学入学共通テスト 解答速報

【解答速報】


【全体概観】

大問数、設問数、マーク数、配点とも変化なし

 全体としては昨年と変わらず大問6問構成であった。昨年と同様、第1問、第2問は2回読み上げ、第3問~第6問は1回読み上げであった。また、イラストを選択する問題が昨年と同じく、第1問Bと第2問で出題された。第4問A問18~21は昨年と異なり、やや長い英文の読み上げを聞き取り、グラフを正しく完成させる問題であった。これは2021年度に出題されたものと同じ形式の問題であった。イラストや、表、グラフなどを組み合わせた問題が多く、読み上げ文を正確に聞き取った上で、情報を的確に処理する力が求められる。


【設問別分析】

【第1問】A 短い発話の内容に合う英文を選ぶ、B 短い発話の内容に合うイラストを選ぶ
A、Bいずれも短い発話を聞き、発話内容の概要や要点を正しく把握した上で最も適切な選択肢(Aでは文、Bではイラスト)を選択する問題。読み上げ文はすべて15語未満と短く、使用される語句も英検3級レベルの平易なものが中心であった。語と語のつながりを解釈し、発話全体の意味を正しく理解する力が求められる。

【第2問】短い対話の内容に合うイラストを選ぶ
短い対話とそれについての問いを聞き、最も適切なイラストや図を選ぶ問題が4題出題された。あらかじめ日本語で書かれている対話の場面をヒントに、状況を正しく理解し、イラスト、図に含まれる要素の差異を判断する力が問われる。第1問同様、スクリプトで使用されている語句は平易なものが多いので、落ち着いて取り組めば難しい問題ではなかったであろう。

【第3問】短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ
短い対話を聞き、あらかじめ英文で書かれた問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題が6題出題された。第1問、第2問と異なり読み上げ回数が1回なので、重要な情報を聞き逃すことがないよう、聞き始めから集中して臨むことが重要である。

【第4問】A やや長めの発話の内容に沿って、情報を整理する、B 複数の発話を比較して、条件に最もふさわしい発話を選ぶ
Aは80語程度の発話を2つ聞き、ワークシートのグラフや表の空所に正しい情報を当てはめる問題であった。Bは複数の発話を聞き、与えられた条件に最も合う発話を選択する問題であった。いずれも読み上げられる英文を、状況・条件に基づいて比較し、判断する力が問われる。Bでは日本人と思われる非ネイティブによる発話が含まれていた。

【第5問】社会的話題に関する講義を聞き、質問に対する答えを選ぶ
アジアゾウについての講義を聞き、(1)要点をまとめたワークシート(空所5箇所)を完成させる問題、(2)講義の内容と一致する選択肢を選ぶ問題、(3)図を見ながら講義の続き(グループによる発表)を聞き、どのようなことが言えるかを答える問題が出題された。220語程度の英語の講義を聞きながら、要点を把握して内容をまとめる力や、図の情報と組み合わせて総合的に考え、判断する力が問われている。

【第6問】A 2人の会話を聞いて、質問に対する答えを選ぶ、 B 長めの会話・議論を聞いて、質問に対する答えを選ぶ
Aは親子の会話を聞き、話者の発話の要点を問う問題であった。Bは4人の意見交換を聞き、A同様に話者の要点を問う問題に加え、複数のグラフや表を識別する問題も出題された。話者の立場や意見を正しく把握する力、会話の概要や要点を理解して、情報を整理する力が問われる。


【新高3生へ】

大学入学共通テスト(以下共通テスト)では、リスニングもリーディングと同様100点満点で、多くの大学が配点通り1対1の得点比率としています。そのため、しっかりとしたリスニング対策が必要です。共通テストリスニングの特徴としては、英検2級レベルまでの語彙が範囲となること、英文が一度しか読み上げられないパートがある(第3問~第6問)こと、などが挙げられます。特に一回読みの部分では、音声が流れる前にいかに聞く「準備」ができているか、が重要です。選択肢の内容や設問文に事前に目を通し、そこから話の内容を類推しておくことが大切になります。

【今後の学習方針】
 共通テストリスニングの対策として、まずは話されている内容を理解するために必要な語彙力、文法力を固めることが大切です。共通テストでは、語彙や文法の知識は習得できている前提で、その知識を「正しく」活用できているか、その知識を使って情報を整理できるか、といった力が問われます。遅くとも高3の1学期までには英検2級レベルの語彙や英文法の学習は一通り終えましょう。その際、読んだり書いたりすることだけで覚えるのではなく、「聞いたり」「話したり」することで正しい音を意識しながら知識を定着させることが重要です。既にインプットし終えた人は二巡三巡と繰り返しながらアウトプット(実践演習)をおこない、理解力を高めていきましょう。

【学習法アドバイス】
 リスニングの力は、英語を聞かなければ伸ばすことはできません。したがって、日頃から習慣的に英語を聞く訓練を積んでいくことが大切です。1日10分でも、継続して毎日耳を鍛えることがリスニング力の向上につながります。現在高2生である皆さんは、今日からでも「聞く訓練」を始めていきましょう。素材は何でもかまいませんが、聞き取りに慣れていない人は、短い文や会話から始めるとよいでしょう。初めのうちは、次々に新しいものを聞くよりも、同じ素材を繰り返し聞いて、英語独特のリズムとイントネーションを身につけるようにしましょう。以前に解いたことのある模試の音声や、学校の教科書の音源等も積極的に活用してください。
 短文ならある程度聞き取れる人は、長めの会話や文章の聞き取りを行い、英語を英語の語順のまま処理していく力を高めましょう。耳を慣らすためには、漫然と音を聞くのではなく、積極的にその音をまねて自分でも発音してみることが効果的です。ただ音読するのではなく、意味を意識しながら読むこと、できるだけ元の音源のスピードや発音に近づけて読むことで、よりリスニング力が高まります。
 また、試験では、常に展開を予測しながら能動的に耳を傾ける姿勢が大切です。すべてを聞き取ろうとするのではなく、何を聞き取るべきなのか、聞き取るポイントを定めて聞く練習をしましょう。模試を定期的に受験し、実践形式で練習を重ねてください。

 

【新高2生へ】

 大学入学共通テスト(以下共通テスト)では、リスニングもリーディングと同様100点満点で、多くの大学が配点通り1対1の得点比率としています。そのため、しっかりとしたリスニング対策が必要です。共通テストリスニングの特徴としては、英検2級レベルまでの語彙が範囲となること、英文が一度しか読み上げられないパートがある(第3問~第6問)こと、などが挙げられます。これからの日々の学習の中に、リスニング対策の時間も組み込んでいきましょう。さらに、昨年11月に公表された令和7年度大学入学共通テスト試作問題では、講義の要旨を他者と口頭で確認し合ったり、自身が行った調査を踏まえてディスカッションを行ったりするといった場面設定がなされました。このように、他者と認識を一致させたり、資料を用いた議論を行ったりするなど、「探究的な場面」での英語コミュニケーションの力がより問われることが予想されます。

【今後の学習方針】
 共通テストリスニングの対策として、まずは話されている内容を理解するために必要な語彙力、文法力を固めることが大切です。共通テストでは、語彙や文法の知識は習得できている前提で、その知識を「正しく」活用できているか、その知識を使って情報を整理できるか、といった力が問われます。まずは、遅くとも高2の夏までに英検2級レベルの語彙や英文法のインプットを一通り終わらせましょう。その際、読んだり書いたりすることだけで覚えるのではなく、「聞いたり」「話したり」することで正しい音を意識しながら知識を定着させることが重要です。高2の内から模試や過去問を利用して問題を解く経験を積んでいくことで、リスニングへの対応力を高めていくことが出来ます。

【学習法アドバイス】
 リスニングの力は、英語を聞かなければ伸ばすことはできません。したがって、日頃から習慣的に英語を聞く訓練を積んでいくことが大切です。1日10分でも、継続して毎日耳を鍛えることがリスニング力の向上につながります。聞き取りに慣れていない人は、短い文や会話から始めるとよいでしょう。初めのうちは、次々に新しいものを聞くよりも、同じ素材を繰り返し聞いて、英語独特のリズムとイントネーションを身につけるようにしましょう。学校の教科書の音源や以前に解いたことのある模試の音声等も積極的に活用してください。短文ならある程度聞き取れる人は、長めの会話や文章の聞き取りを行い、英語を英語の語順のまま処理していく力を高めましょう。耳を慣らすためには、漫然と音を聞くのではなく、積極的にその音をまねて自分でも発音してみることが効果的です。ただ音読するのではなく、意味を意識しながら読むこと、できるだけ元の音源のスピードや発音に近づけて読むことで、よりリスニング力が高まります。
また、試験では、常に展開を予測しながら能動的に耳を傾ける姿勢が大切です。すべてを聞き取ろうとするのではなく、何を聞き取るべきなのか、聞き取るポイントを定めて聞く練習をしましょう。模試を定期的に受験し、実践形式で練習を重ねてください。