★☆★【政治・経済】大学入学共通テスト 解答速報 | 東進ハイスクール 柏校 大学受験の予備校・塾|千葉県

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2022年 1月 15日 ★☆★【政治・経済】大学入学共通テスト 解答速報

【解答速報】

【全体概観】

マーク数は30。図表を使用した問題は11問で、論理的思考力を問う姿勢が顕著。

第1問は資料文や会話文から解答を読み取る問題もあるが、知識を問う問題がやや多めであった。第2問は問題文と図を十分に理解していないと答えられない問題が多く、解答に時間がかかる大問になっている。第3問は、政治分野の問題は難しくないが、経済分野(国際経済分野を含む)について深い理解を求める問題が多い。第4問は資料の読み取りが主だが、複数の資料を示すなど即答ができない仕組みになっている。全体を通して見ると、昨年と同様に問題のテーマは基本的ではあるが、単に知識を使うだけでは解答に至るのは難しく、知識と知識を組み合わせて解答したり、論理的に思考したりして粘り強く解答にたどり着くことが強く求められている。

 

【設問別分析】

【第1問】まちづくり

全体的に問題文や資料文の文章が長く、解くのに時間がかかる問題が多い。問1は一見難解な文章が並んでいるが、「結合」と「分離」の使われ方を読み取れば解くことができる。問4や問6を解くには、空欄の前後または資料文をしっかり読み取って考える必要がある。問5は空欄の多さに惑わされがちであるが、単に食料・農業・農村基本法の内容を答えるだけである。

 

【第2問】経済主体

巣ごもり需要や災害時の供給曲線のような、時事的要素を取り入れた大問である。問2は外部不経済への対策を問う問題で、しかも会話文の内容を踏まえて考えなければならず、難しい。問3は機会費用の問題で、教科書の経済分野の最初で述べられていることが多いが、理解しにくい概念なので苦戦した受験生が多かったと思われる。問5のバランスシートに関する問題は2年連続の出題であった。

 

【第3問】新聞の1面

ほぼすべての問題が思考力を必要としており、短時間で解答することが困難である。問1の模式図は教科書に載っているものであるが、フローとストックの概念を正確に理解していないと解くことができない。問5は数値を用いた問題で、逆進性の意味を理解したうえで取り組む問題形式になっている。問7はアジア通貨危機に関する問題であった。通貨危機前後のタイの経済情勢を資料文から考えさせる形のもので、為替レートや国際収支についての深い理解が解答の前提になっている。

 

【第4問】地方自治

地方自治に関する知識を問うものや図表の読み取りなど、基本的な問題が多い。ただし、問3から問5は、会話文に適合する資料を探させたり、計算を求めたりと、一筋縄ではいかない仕組みがとられている。(第1問から順に説いている場合)残り時間の少ない中で落ち着いて解けるかどうかが問われている。

 

【新高2・新高3生へ】

「大学入学共通テスト」は、「思考力」や「判断力」を測る「考えさせる問題」が中心であり、設問形式や構成、資料の使われ方などもセンター試験とは大きく変わりました。

その特徴として、第一に、各設問中に長・短の文章を設け、文章内容の把握力・要約力を問う設問や、関連性・因果関係を判断させる設問が見られます。従って、文章を多く読み内容を早く掴めるかが勝負となります。これは普段から文章を読みこなし、早く内容を理解する国語力を測定しているともいえます。

第二に、空欄問題において、空欄に当てはめるものが、語句だけでなく文章など多岐にわたっています。しかも複数の空欄すべてを適切に埋めることで正解になるので、断片的・部分的理解では得点できない仕組みになっています。

以上の特徴を持つ「共通テスト」の対策としては、教科書を読むことに加えて、現在に至る歴史(主に戦後史)的つながりと、グローバル化の結果としての地理的広がりとを理解する必要があります。さらに、それらに加えて人間社会の現象(文化的・宗教的あるいは倫理的な側面)の理解も欠かせません。つまり、現在の社会問題を広い視野で総合的に考える習慣を身につけることが必要です。また、文章を読んでその趣旨を把握する訓練をしなければなりません。難度は高いですが、今このような力が求められているため「共通テスト」が生まれたと言えます。

そのような力を身につけるためには、まず、類題や演習問題を多数経験するとともに、模擬試験などを受け実践力を養うことです。また、新聞を読み時事ニュースにも関心を持ち、そのニュースが教科書のどの分野に関連する事項かも意識をすることも大事です。さらに、多数の資料を駆使した設問が必ず出るので、資料集やネット検索などで資料の見方・利用の仕方に慣れておくとよいでしょう。

「共通テスト」は、設問が複雑に構成されていて、文章量や資料がたいへん多く、相当に訓練していないと解答に時間がかかる内容になっています。このため、中途半端で断片的な知識では太刀打ちできない恐れがあります。早く準備をスタートし、まずはこの傾向の問題に早く慣れることが大切です。東進の「共通テスト本番レベル模試」は2か月に一度、共通テスト本番と同じ形式、レベルで実施されます。定期的に受験して、自分の学習進度を確認しましょう。

 

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