校舎からのお知らせ
2022年 1月 16日 ★☆★【化学基礎】大学入学共通テスト 解答速報
【全体概観】
大問数は2題、設問数は13、マーク数は15。昨年度と同様、第1問は「化学基礎」の全範囲から小問集合の形式で幅広く出題されており、第2問はリード文を読み、グラフや表から必要な情報を読み取って解答を導く必要がある思考型の問題であった。

大問数は2題で、昨年と変化はなかった。設問数は13で、昨年よりも3つ増加した一方、マーク数は15で、昨年よりも2つ減少した。解答に計算が必要な問題は6題であり、昨年と同様であった。第1問は昨年の第1問、および従来のセンター試験と同様の難易度の小問集合形式であった。第2問は「蒸留」をテーマにした思考型の問題が出題された。リード文をよく読み、グラフや表を基に解答を導く必要があり、蒸留の仕組みをきちんと理解していないと難しい問題であった。
【設問別分析】
第1問
問1 オキソニウムイオンに関する正誤問題であった。イオンがもつ電子の総数、電子式、配位結合、イオンの形といった基本的な知識を問う設問であった。
問2 貴(希)ガスに関する正誤問題であった。貴(希)ガスに関する基本的な知識を基に解答できる。
問3 臭素の同位体に関する正誤問題であった。選択肢によって記述内容の難易度に差があるが、正解は無理なく選べた受験者が多かったのではないだろうか。
問4 洗剤に関する問題であった。「化学基礎」では洗剤を詳しく学習しないため、戸惑った受験者も多かったと思われる。
問5 ブレンステッド・ローリーの酸と塩基の定義に関する問題であった。水素イオンの移動が捉えられれば解答できる。
問6 酸の電離度および中和反応の量的関係に関する問題であった。電離している酸の物質量は、電離度が与えられているため難しくない。中和に必要なNaOH水溶液の体積は、質量パーセント濃度をもとに各水溶液中の酸の物質量を求めて判断する必要がある。
問7 中和滴定に関する計算問題であった。硫酸は2価の酸であることに注意して計算する必要がある。
問8 下線で示された物質が酸化を防止する目的で用いられているものを選ぶ問題であった。普段から、身のまわりで用いられている物質が「どのような目的で使用されているのか」を意識できていないと、難しく感じた受験者も多かったと思われる。
問9 鉄の製造に関する計算問題であった。与えられた化学反応式をもとに、1000kgの鉄鉱石から得られる鉄の物質量を求めることができたかがポイントである。
問10 化学電池に関する問題であった。化学電池は盲点になっていた受験者も多かったのではないだろうか。式(2)をもとに、各電極で起こっている反応を、電子を含むイオン反応式で表すことができたかがポイントであった。
第2問
問1 エタノールに関する正誤問題であった。「化学基礎」の受験者にとって正解となる誤文を判断するのはやや難易度が高いが、残りの3つが正文であることは無理なく判断できたのではないだろうか。
問2 エタノール、水、エタノール水溶液に関する問題であった。図1のグラフにおいて、右上がりの直線の傾きの大小関係が何を表すのかを考える必要があり、思考力を要する問題であった。
問3 蒸留に関する問題であった。蒸留の仕組みが正しく理解できていないと、文章の内容が読み取れず難しく感じた受験者も多かったのではないだろうか。
aは、質量パーセント濃度の定義を正しく理解できていれば無理なく解答できる。
bは、蒸留液中のエタノールの質量パーセント濃度が50%であることから、残留液中のエタノールの質量パーセント濃度を求める必要がある。
cは、原液Aの蒸留液は、エタノールの質量パーセント濃度が50%であり、これをもう一度蒸留するということは原液Eを蒸留するのと同じであることに気づけたかがポイントであった。
【新高3生へ】
◆はじめに
いよいよ皆さんにとって大切な一年が幕を開けました。受験勉強に不安を感じている人も多いと思いますが、共通テスト化学基礎では、教科書の内容をきちんと理解することができていれば十分に対応できる問題が出題されており、何か特別な対策をする必要はありません。教科書の内容を理解することを中心に、計画的に学習を進めていきましょう。
◆共通テスト化学基礎で求められる力
共通テスト化学基礎では、単に知識を問うだけの問題だけでなく、「グラフや表などから必要な情報を読み取って解答を導く設問」や「化学実験に関連させた設問」の出題もみられます。この傾向は今後も続くと思われるので、普段の学習からグラフ・表の読み取りや、化学実験をテーマとした設問に慣れておくようにしましょう。また、やや長めのリード文が与えられ、その文章の内容を基に解答を導く設問も出題されるため、普段から化学基礎の内容に関係のある文章を「読むこと」も意識して学習を進めましょう。
◆1学期のうちに化学基礎を一通り復習しよう!
2年生までに「化学基礎」の学習は一通り終えている人も多いと思います。ただし、教科書のはじめの方の内容は忘れてしまっている部分もあるのではないでしょうか。過去問や模試などの実践的な問題演習を積むことも大切ですが、その一方で、教科書の内容を一通り復習し直すことも重要です。まずは教科書の内容を復習し、基礎的な問題集などを使って演習も行いながら学習を進めて下さい。そして、高3の1学期のうちに教科書の復習を終え、夏からは実践的な問題をどんどん解いていきましょう。
◆模試を活用しよう!
東進の「共通テスト本番レベル模試」は、共通テストの問題をもとに出題内容や問題のレベルを分析して作られており、「全国統一高校生テスト」を含めて年間で計6回実施されます。これらの模試を活用することで、問題の傾向を把握し、現状で自分に足りていない部分を知ることができます。上手く活用し、来年の本番に向けて十分な学力を身に付けていきましょう。
【新高2生へ】
◆はじめに
「化学基礎」の教科書の内容はそれほど多いわけではなく、2年生までに一通り学習を終える高校もあると思います。そのため、低学年のうちから受験を意識して計画的に学習を進めていけば、3年生になる前にある程度の学力を身に付けることが可能です。3年生になってからでは、他の教科の学習に追われ、十分に時間がとれないことも考えられるので、2年生のうちに一通りの学習を終えてしまいましょう。
◆共通テスト化学基礎で求められる力
共通テスト化学基礎では、単に知識を問う問題だけでなく、「グラフや表などから必要な情報を読み取って解答を導く設問」や「化学実験に関連させた設問」も出題されます。また、教科書の章末問題や一般的な問題集にはないような、やや文章が長い設問もみられるので、普段から化学基礎の内容に関係のある文章を「読むこと」も意識して勉強するようにしましょう。
◆化学物質と物質量に慣れよう!
化学基礎の学習を進めていく上で、頻繁に出てくる物質の名称や化学式はある程度覚えておく必要があります。さらに、物質を構成する原子や分子の構造などを常に頭の中でイメージすることも大切です。また、化学基礎の内容は一度の学習だけではなかなか習得することはできないため、日頃から基礎的な問題を解くなどして、少しずつ慣れていくことが大切です。特に、化学基礎では物質量(モル)を用いた計算問題が出題されます。決して複雑な問題ではありませんので、まずは物質量(モル)の意味を正しく理解し、易しい問題の練習からはじめて下さい。
◆常に最新の情報に耳を傾けよう!
東進では、共通テストの問題を徹底的に分析し、皆さんにとって有益な情報を随時発信していきます。年間で計6回行われる「共通テスト本番レベル模試」・「全国統一高校生テスト」を積極的に受験し、万全の態勢で2年後の本番を迎えられるようにしましょう!
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2022年 1月 16日 ★☆★【まとめ】大学入学共通テスト 解答速報★☆★
大学入学共通テスト受験生の皆さん!
来年、再来年はキミの番です!
この同日体験受験をきっかけに志望校合格への第一歩を踏み出そう!
①日本史→→→☆解答解説はコチラ☆
②世界史→→→☆解答解説はコチラ☆
③地理→→→☆解答解説はコチラ☆
④倫理→→→☆解答解説はコチラ☆
⑤政治経済→→→☆解答解説はコチラ☆
⑥現代社会→→→☆解答解説はコチラ☆
⑦倫理・政経→→→☆解答解説はコチラ☆
⑧国語→→→☆解答解説はコチラ☆
⑨英語(リーディング)→→→☆解答解説はコチラ☆
⑩英語(リスニング)→→→☆解答解説はコチラ☆
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2022年 1月 16日 ★☆★【英語 リスニング】大学入学共通テスト 解答速報
【解答速報】

【全体概観】
大問数・設問数・マーク数とも変化なし。大問の配点も昨年と同じ。

出題形式は昨年と同じ。大問6題からなる構成で、配点にも変化はなかった。
第1問は短いセンテンスの読み上げを聞き取り,内容が最も近い選択肢を選ぶ問題で,第2問・第3問は短い対話を聞き取り,質問に対する答えを選ぶ問題。第1問~第3問には全体配点の約60%が与えられている。ある状況を説明する短文の聞き取り(第1問)や、社会的な話題に関する講義を聞いて要点を整理する問題(第5問)なども出題された。読み上げ回数は第1問・第2問が2回読み、第3問~第6問は1回読みであった。イラストやグラフ、表が多数使用されており、単に英語を聞き取ることができればよい訳ではなく、目的に応じた思考力・判断力が問われる内容になっている。
読み上げ語数は、昨年と同様で約1500語程度であった。また、アメリカ人話者だけでなくイギリス人話者や、日本人と思われる非ネイティブ話者が含まれていた。
【設問別分析】
【第1問】A 短い発話の内容に合う英文を選ぶ
B 短い発話の内容に合う絵を選ぶ
A、Bいずれも短い発話を聞き、発話内容の概要や要点を正しく把握した上で最も適切な選択肢を選択する問題。読み上げ文はすべて15語以内と短く、使用される語句も英検3級レベルの平易なものが中心であった。発話内容を落ち着いて聞き取れば、選択肢を1つに絞ることは困難ではないであろう。
【第2問】短い対話の内容に合う絵などを選ぶ
短い対話とそれについての問いを聞き、最も適切なイラストや図、場所を選ぶ問題が4題出題された。あらかじめ日本語で書かれている対話の場面をヒントに、状況を正しく理解し、イラストや図、場所の差異を判断する力が問われる。第1問同様、スクリプトで使用されている語句は平易なものが多いので、落ち着いて取り組めば難しい問題ではなかったであろう。
【第3問】短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ
短い対話を聞き、あらかじめ英文で書かれた問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題が6題出題された。第1問、第2問と異なり読み上げ回数が1回なので、重要な情報を聞き逃さすことがないよう、聞き始めから集中して臨むことが重要である。
【第4問】A やや長めの発話の内容に沿って、情報を整理する
B 複数の発話を比較して、条件に最もふさわしい発話を選ぶ
Aはやや長めの発話を聞き、出来事を時系列に沿って整理したり、表の空所に正しい情報を当てはめたりする問題であった。Bは複数の発話を聞き、与えられた条件に最も合う話者を選択する問題であった。いずれも読み上げられる英文を、状況・条件に基づいて比較し、判断する力が問われる。
【第5問】大学での講義を聞いて、質問に対する答えを選ぶ
「働き方(ギグワーク)」についての講義を聞き、(1)要点をまとめたワークシート(空所5箇所)を完成させる問題、(2)講義の内容と一致する選択肢を選ぶ問題、(3)図表を見ながら講義の続きを聞き、どのようなことが言えるかを答える問題が出題された。300語程度の英語の講義を聞きながら、要点を把握して内容をまとめる力や、図表の情報と組み合わせて総合的に考え、判断する力が問われている。
【第6問】A 2人の会話を聞いて、質問に対する答えを選ぶ
B 4人の会話を聞いて、質問に対する答えを選ぶ
Aは「料理」についての2人の会話(約150語)を聞き、それぞれの意見の要点を問う問題。Bは「環境保護(エコツーリズム)」に関する4人の会話(約230語)を聞き、4人の立場(賛否)についての問題と、特定の発言者の意見に合致する図表を選ぶ問題。A、Bとも、話者の立場や意見を正しく把握し、複数の意見を整理して判断する力が問われている。
【新高2生・新高3生へ】
昨年度から始まった大学入学共通テスト(以下共通テスト)では、多くの大学でリスニングとリーディングの得点比率が1対1となり、しっかりとしたリスニング対策が必要となりました。共通テストリスニングの特徴としては、英検2級レベルまでの語彙が範囲となること、英文が一度しか読み上げられないパートがある(第3問~第6問)こと、などが挙げられます。特に一回読みの部分では、音声が流れる前にいかに聞く「準備」ができているか、が重要です。選択肢の内容や設問文に事前に目を通し、そこから話の内容を類推しておくことが大切になります。
【今後の学習方針】
共通テストリスニングの対策として、まずは話されている内容を理解するために必要な語彙力、文法力を固めることが大切です。共通テストでは、語彙や文法の知識は習得できている前提で、その知識を「正しく」活用できているか、その知識を使って情報を整理できるか、といった力が問われます。遅くとも高3の1学期までには英検2級レベルの語彙や英文法の学習は一通り終えましょう。その際、読んだり書いたりすることだけで覚えるのではなく、「聞いたり」「話したり」することで正しい音を意識しながら知識を定着させることが重要です。既にインプットし終えた人は二巡三巡と繰り返しながらアウトプット(実践演習)をおこない、理解力を高めていきましょう。
【学習法アドバイス】
リスニングの力は、英語を聞かなければ伸ばすことはできません。したがって、日頃から習慣的に英語を聞く訓練を積んでいくことが大切です。1日10分でも、継続して毎日耳を鍛えることがリスニング力の向上につながります。現在高2生である皆さんは、今日からでも「聞く訓練」を始めていきましょう。素材は何でもかまいませんが、聞き取りに慣れていない人は、短い文や会話から始めるとよいでしょう。初めのうちは、次々に新しいものを聞くよりも、同じ素材を繰り返し聞いて、英語独特のリズムとイントネーションを身につけるようにしましょう。以前に解いたことのある模試の音声や、学校の教科書の音源等も積極的に活用してください。
短文ならある程度聞き取れる人は、長めの会話や文章の聞き取りを行い、英語を英語の語順のまま処理していく力を高めましょう。耳を慣らすためには、漫然と音を聞くのではなく、積極的にその音をまねて自分でも発音してみることが効果的です。ただ音読するのではなく、意味を意識しながら読むこと、できるだけ元の音源のスピードや発音に近づけて読むことで、よりリスニング力が高まります。
また、試験では、常に展開を予測しながら能動的に耳を傾ける姿勢が大切です。すべてを聞き取ろうとするのではなく、何を聞き取るべきなのか、聞き取るポイントを定めて聞く練習をしましょう。模試を定期的に受験し、実践形式で練習を重ねてください。
◆1/15(土)申込開始!【最大4講座】東進柏校の新年度特別招待講習開申込開始!
◆【定員次第〆切】武藤一也先生!大学入学共通テスト英語 特別解説授業!受付中!
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2022年 1月 15日 ★☆★【国語】大学入学共通テスト 解答速報
【解答速報】

【全体概観】
昨年から設問数は変化なし、マーク数は2つ減った。 第1問の評論は二つの文章を読ませる複数テクスト型の出題であった。 第2問の小説は問1の語彙の問題がなくなった。問5(ⅰ)は生徒のノートに基づく空欄問題。共通テストの特徴的な問題といえる。 第3問の古文は本文が二つ。歴史物語『増鏡』と日記「とはずがたり」が出題された。歴史物語の出題は2年続けてであった。 第4問の漢文は七言律詩とその序文が出題された。

大問数4題、各大問の配点50点。大問数、設問数は変化なかったがマーク数は2つ減った。
第1問の評論では、「食べる」ことと生命の関係について論じた二種類の文章が【文章I】【文章Ⅱ】というかたちで出題された。問1の漢字問題では、新傾向の出題が見られた。問2、問3は【文章I】からの出題(傍線部問題)、問4、問5は【文章Ⅱ】からの出題(問4が傍線部問題、問5は表現に関する問題)であった。問6は【文章I】と【文章Ⅱ】の関係理解を問う新傾向の問題であった。
第2問の小説は、出典は戦後の内向の世代を代表する作家黒井千次の作品。引用箇所の字数は昨年よりやや少ない。設問数・マーク数ともに一つ減り、例年出題されていた語彙の設問が無くなり、その代わり内容に関する読解問題が増えている。問5の(ⅰ)は生徒の調べたノートをもとにした共通テストの特徴的な問題。この設問形式に不慣れな受験生にとっては解答するまでに時間がかかったかもしれない。難易度としては主人公の微妙な心理や言葉の用い方が問われており、やや難化した印象を受ける。
第3問の古文は、本文が二つ。二つの文の合計字数は昨年度より250字ほど多い1150字程度。同じ事柄を描く二つの文章の相違点を考えさせる問4は新傾向。マーク数は昨年度と変わらないが、設問数は四つで、問4が小問三つに分かれているのは新形式。本文が二つあることや、問4の教師や生徒の発言に関する問題の出題は、試行調査には見られたが、昨年度は出題がなかったもので、新形式と言える。読解は先に読むことになる『増鏡』のほうがやや難しく感じられるが、注や『とはずがたり』を参考にして読むと理解できるだろう。問1~問3では、基本的な古語や古典文法の知識が解答を導くポイントとなる。
第4問の漢文は七言律詩(2020年度センター試験、2021年度共通テスト初年に、ともに古詩が出題されており、詩は三年連続)とその序文との組み合わせの問題であった。語の意味、返り点の付け方と書き下し文の組み合わせなど、例年の定番の出題とともに、今年度も詩の押韻の問題があり、形式名の問題も久々に出題された。設問数としては7になったが、マーク数は昨年と同じ7であった。
国語全体としては、やや難化。
【設問別分析】
【第1問】現代文(評論):檜垣立哉『食べることの哲学』(文章内に宮沢賢治「よだかの星」)藤原辰史『食べるとはどういうことか』→やや難化
問1の漢字問題は、昨年と同型式の漢字問題が5題から3題に減り、新たに漢字(「襲」・「与」)の意味の理解を問う問題が2題出題された。問2は【文章Ⅰ】で引用された宮沢賢治「よだかの星」の内容を、筆者がどのように捉えたか、その理解を問う問題であった。問3は、傍線部Bの直前にある指示語(「それ」)を踏まえた上で、【文章Ⅰ】全体の内容理解を問う問題であった。選択肢4がやや紛らわしい。問4は、【文章Ⅱ】の筆者が提示した二つの意見の相似点を問う問題。問5は【文章Ⅱ】の表現に関する問題。選択肢がかなり紛らわしい。問6では、【文章Ⅰ】【文章Ⅱ】を読んだ生徒が作成した、両者の共通点と相違点をまとめた【メモ】が提示され、二箇所の空欄に当てはまるものを選ばせる問題であった。
【第2問】現代文(小説):黒井千次「庭の男」(問5に飯田蛇笏、高浜年尾、夏目漱石の俳句)→やや難化
問1は、主人公の心情を問う設問で、二つの視点から二つの解答が用意されている。問2は、比喩表現の内容説明に関する設問で、オーソドックスなもの。問3は、主人公の心情を問う設問で、問題文全体をふまえて答えることが求められる良問である。問4(i)は、話し相手の少年に対する呼称の変化の背景にある主人公の心理を問う設問で、やや難。選択肢3と迷うかもしれない。問4(ii)は、看板の絵に対する表現の変化の背景にある主人公の心理を問う設問で、やや難。選択肢3や選択肢5と迷うかもしれない。問5では【ノート】が提示された。また、初めて俳句が出題された。問5(i)は、設問の趣旨を理解するまでに少し時間を要するが、Xはアとイの二択、Yはウとエの二択なので解答は容易だろう。問5(ii)は、主人公の心情の推移を問う設問で、本文の二重傍線部以降まで踏まえて【ノート】と突き合わせて考える作業がやや難しい。
【第3問】『増鏡』『とはずがたり』→昨年並み
問1は本年も解釈の問題。(ア)の「まどろむ」(ウ)の「おほかた」は現代でも使う語。(イ)の「ねぶ」は重要単語。問2の傍線部に関する語句や表現の問題は昨年度の問題や試行調査にもあった問題。本年は文法についても問われた。問3は「院」の言動を問う問題だが、傍線部にある「せちなり・まめだつ」の意味が分かるかがポイント。問4は二つの文章の描き方の相違点を考えさせる新傾向の問題。教師や生徒の発言に関する問題の出題は、試行調査には見られたが、昨年度は出題がなかったもので、新形式と言える。設問が問4までしかなく、小問三つに分かれているのも新形式。(i)から(iii)とも、該当箇所に関わる表現の有無の確認や、解釈の問題となっている。
【第4問】漢文:阮元『揅経室集』→昨年並み
複数の素材とはいえ、【詩】とその【序文】との組み合わせ問題であった。詩の出題は2020年度センター試験、2021年度大学入学共通テストの第一日程(いずれも古詩)に続いて3年連続で、問4の詩の押韻がらみの設問も三年連続である。さらに「七言律詩」を判断する形式名も出題された。問1は「復(また)」「審(つまびらか)」「得(う)」の語の意味の問題。問2は返り点の付け方と書き下し文の組み合わせの問題。問3は解釈。問5は「~をいかんせん」の読み方の問題。問7は心情説明の問題であった。
【新高3生へ】
みなさんが来年受験する大学入学共通テストでは、複数素材(文章・条文・グラフ・表・図・写真・会話など)の出題が想定されています。複数の素材を読解して設問を解くわけですから、時間制約の厳しい試験になるかもしれません。今年度は、大学入学共通テスト2年目となりました。共通テスト3期生のみなさんが解くのは、今までとは異なる素材が組み合わされた問題の可能性もあります。素材の組み合わせが変われば、印象は違ったものになるかもしれません。試験本番でどのようなタイプの問題にも対応できるよう、できるだけ多くの問題演習に取り組みましょう。ただし手に入る「共通テスト型」の問題は試行調査の問題を含めてもあまり多くないかもしれませんから、東進で2カ月に1度実施される共通テスト型の模試や、市販の共通テスト型問題集などを利用するとよいでしょう。いろいろなパターンに数多く触れることが大切なので、力がついてから模試を受験しようという考えではなく、可能な限り、受験するようにしましょう。
そして、複数素材の問題に慣れることよりも、もっと重要なことがあります。それは、「国語学習の基本は読解力をつけること」であるということです。
どんな出題であっても、「書かれている内容を理解し、設問要求に合致する選択肢を選ぶ」という国語の読解の基本姿勢は変わりません。また、特に古文・漢文においては、身につけなければ読むことすらできない知識(古文単語・文法力、漢文重要漢字・句法力)があります。これらをきちんと身につけ、読解に生かせるようにし、演習を積み重ねていくことが重要となります。
また、みなさんの先輩が受験していた、センター試験の問題は良質なものが多く、最良の演習素材です。基本的な読解力を身につけたら、センター試験の過去問で読解力を鍛えることも良い訓練になるでしょう。現代文2題・古文1題・漢文1題の4題を80分で解く練習に加えて、模擬試験で複数素材の問題への対応力を付けていけば、どんなタイプの出題となったとしても、あわてることはありません。大学入学共通テストまであと1年、次のアドバイスを参考にして、計画的に勉強を進めていきましょう。
■現代文
第1問では「論理的な文章」「実用的な文章」、またはこれらの文章を組み合わせた複数素材で出題される見込みです。抽象度が高く、論理力思考力が問われたセンター試験の過去問も利用しながら読解力・論理的思考力を鍛え、共通テスト型問題の模擬試験を活用して複数素材の問題への対応力を高めましょう。また、漢字・語彙といった知識事項に自信が無い人はこれらを固めることが先決です。漢字力・語彙力は、単に漢字問題や語彙問題で点を取ることにとどまらず、読解力を根本から支えるものになります。早い段階で漢字と語句の問題集を1冊ずつ仕上げ、それを文章読解の中で活用していきましょう。
また、速く読み解く力を身に付けるためには、設問に先に目を通して問われることを予め理解しておき、本文を読みつつ問題がきたら解くという読解法(「読みつつ解く」)を日頃からトレーニングしておくのも一つの方法です。また、複数素材がある場合、それらをどの程度読み込む必要があるかなど(例えば、長い法律の条文があるが、設問からすると一部のポイントだけを理解すればよいなど)の判断も重要になってきます。そして、本文を読み進めるときはただ目で文字を追うのではなく、キーワードや筆者の主張に線を引く、関連資料のポイントに印をつけておくなど手を動かすことで解答の根拠をすばやく見つけられるように学習を進めていきましょう。
第2問は、「文学的な文章」からの出題となります。試行調査の第1回では、小説とそれを元にした小説の組み合わせの問題、第2回では、詩とエッセイの組み合わせ問題が出題され、昨年の共通テストでは、小説と、その小説に関する批評文(設問中)を含んだ問題が出題されました。そして今回の共通テストでは小説中の語句を歳時記や関連する俳句などと結び付け、より深い理解へと誘導する問題が出題されました。このように、「文学的な文章」においても複数素材の組み合わせでの出題が想定されますが、文学的な文章でも、本文を「客観的」に読むという読解法は同じです。感情移入をして主観的に読んでしまうと得点は安定しませんから、本文を客観的かつ正確に読み、事実関係と登場人物の心情をとらえ、選択肢を要素ごとに分けて丁寧に吟味する読解法を身につけていきましょう。
また語句問題は「辞書的な意味」を答える必要があります。日頃から辞書を引く習慣をつけて語彙力を強化するとともに、詩・短歌・俳句の出題に備えて「国語便覧」などを読む習慣をつけましょう。なお、第2問では、文学評論が出題される可能性もあります。その場合は、論理的な文章の読解の仕方をベースに解きましょう。
■古文・漢文
大学入学共通テストの古文(第3問)・漢文(第4問)の問題は、現代文に比べると旧来のセンター試験との違いは少ないようです。問題演習にセンター試験の過去問を積極的に利用しましょう。古文や漢文は知識・基本事項の比重が大きく、身につけた知識が点数に結び付きやすい科目です。古文であれば、古典文法・古文単語・古典常識・敬語法を、漢文であれば、返り点・重要句法・漢字の用法や読み・重要語など、土台となる知識の完成度が大きなカギを握ります。これらをできるだけ早い時期にマスターすることが大切です。繰り返し確認をしながら、遅くとも夏休みが終わるまでに知識を定着させましょう。知識を身につけた後は、それを駆使してできるだけたくさんの問題を解き、解法の訓練を重ねること、そして、複数素材が問題文や設問文に入ってくる共通テスト型の問題演習を模試などを利用して行うことが必要です。安定した土台の上に、正解を判断するスピードや要領の訓練を重ねることで、常に高得点をとる力を身に付けることができるようになります。
夏以降は、解法と時間配分の訓練を繰り返して下さい。複数素材を扱った共通テスト対応型の模試は実戦演習に最適です。模試は、学習の進捗度・定着度を測定・認識するという意味で大変重要です。自分の学習進捗度合いが計画通りに進んでいるかを客観的に判断するためにも、「全国統一高校生テスト」を含めて隔月で年6回行われる「共通テスト本番レベル模試」を連続して受験していくことで、着実に実力をのばしていきましょう。
【新高2生へ】
大学入学共通テストの問題を解いてみた感想は、いかがでしたか?「国語はなんとかなる」と思っていた人は、ボリュームの多さに圧倒されたかもしれません。大学入学共通テストは1種類の文章だけではなく、問題文および設問文に含まれる複数の素材(文章や写真・図・表・会話など)を読み解く問題の出題が想定されています。
ただし、大学入学共通テストのボリュームや難しさ、いままでイメージしていた国語の問題との違いに圧倒されたとしても、問題文を読み、内容を理解して設問に答えることには変わりがありません。どのような問題が出題されてもベースとなるのは国語力(読解力と語彙力)です。読解力の定着にはある程度の時間が必要なので、他教科との学習バランスを考えてベースとなる国語力は高2生のうちに身につけてしまいましょう。
大学入学共通テストで高得点を取ることは志望校合格の必要条件です。次のアドバイスを参考にして、今から学力大幅アップに向けて、計画的に勉強をすすめていきましょう。
■現代文
現代文で高得点をとるための大前提は、本文の正確な「読み」です。漢字や語句などの知識の習得は、高2の段階での大切な学習の一つです。単に表面的な知識を増やすのではなく、文章を読解していく中で、生きた形で語彙力をつけることを心がけてください。
次に、速く読む訓練を積んでください。解答時間に余裕のない大学入学共通テストに対応するためには、一定以上の読解速度が必要です。これは一朝一夕には身につきません。早いうちから意識して速読する習慣をつけておいてください。また、「論理的な文章」と「文学的な文章」に得意不得意のある人は、安定した成績を取るためにも、早い時期に苦手な分野を集中して学習し、克服しておくようにしましょう。なお、大学入学共通テストは「実用的な文章」からも出題されますので、国語の勉強だけでなく、新聞やいろいろなジャンルの文章を読むことが結果的に試験対策にもつながります。積極的に読書の習慣を身につけましょう。
また、模試や過去問などを解いた後は必ず復習する習慣をつけましょう。現代文を解きっぱなしにしていては実力はつきません。間違えた箇所の原因を知り、次に同じミスを繰り返さないようにしていくことで、次第に実力がアップしていきます。
いずれにせよ、今まで現代文に対して正面から取り組んでいなかった人は、現代文に対する意識を改革してください。大学入試の現代文は、適当な勉強では高得点を取ることができないという事実を知り、きちんと対策を立てていく必要があるという認識を持つこと、そしてそのための基礎力をこの一年間で養成しましょう。
■古文・漢文
まだまだ十分に時間はあるのですが、新高2生の諸君には、できるだけ早く「受験勉強としての古文・漢文」をスタートしてほしいと思います。学校の授業でやっているからOKではなく、「受験勉強としての古文・漢文」の意識を持つことが大切です。
古文・漢文は、現代文に比べると、土台となる知識の比重が大きい科目です。
古文であれば、用言の活用と助動詞・助詞を中心にした解釈のための古典文法、500語ほどの重要な古文単語、古典常識、敬語法などです。漢文であれば、返り点をたどりながら本文を読むスピードと書き下し文にできる訓読の力、使役・受身・反語・疑問・否定といった句法の力、漢字の読みや用法の知識などです。もちろん、これらの知識を蓄えることが最終目標ではなく、知識などを駆使して問題を解く力をつけることが最終的な目標です。知識の土台固めは反復して勉強する時間が必要ですので、早く始めた者が勝ちなのです。特に漢文は、「短期間で高得点が取れるようになる」科目ではありますが、それゆえ後回しにしておいて、結局最後まで点数が伸びないという受験生が少なからずいます。高2のうちに、早めに知識をマスターしてしまうつもりで始めましょう。問題演習はまだ焦る必要はありませんから、とにかくこの1年間は、受験勉強本格的始動のための土台固めと位置づけて下さい。
大学入学共通テストに対する実戦的な対策としては、6月と10月に実施される「全国統一高校生テスト」があります。これによって、大学入学共通テストではどのような出題がされ、どのような力が求められるのかを実際に知ることができます。自信のある人は「全国統一高校生テスト」に加えて、偶数月に実施される、「共通テスト本番レベル模試」も受験しましょう。真剣に問題に取り組む模試の時間は、学力を伸ばす絶好の機会です。自分の現時点の力を知るためにも、学力を伸ばすためにも模擬試験は毎回欠かさず受験するようにしましょう。
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